赤い芯のキウイが収穫できたイイぞこれは!
 紅キウイが収穫できた。
植えて5年目だったな。
本格的な量を食べるのは今年が最初だ。
収穫するまでの育てている間の注意点としては、オスの苗木購入がちょっと要注意だ。

 赤い芯のキウイは開花期が早いうえに、早いといっても桜が咲き終わった後に咲くから、たいして心配いらないと思うが、オスの木は開花期が早い専用のものを使わなければならないという。
しかも、2倍体がどうとか、なにか遺伝子か染色体レベルで赤系のキウイは2倍体というものだそうで、一般の緑の果肉のキウイは6倍体らしくて、黄色い果実のキウイは4倍体らしい。

 赤系のキウイは2倍体だそうで、オスの木もまた専用の2倍体の受粉樹を買わなくてはならないそうだ。
実が成らないオスなのに値段がやや高い。
2000円近かったかなあ。
仕方ない。
それが「早雄」という苗木だ。

 「はやお」だと思っていたら、「そうゆう」と読むんだそうだ。
そういうことだ。
その苗木を穂木にして、香緑の木の根元に接ぎ木して、2本以上にして予備にしておいた。
そんな長い下準備の年月を経て、今年2017年はオスの木も咲いて、メスの紅キウイも咲いて、幼い果実が数多く着いた。

写真

 バンザイ!。
初夏は多少、摘果しておいた。
小さ過ぎる小玉がかなり多い。
それらはポイしたが、摘果は徹底的にやったわけではない。
暑いし。

 で、晩秋の11月。
いよいよ収穫の時を迎えたのだった!。
この紅キウイは早生品種だそうで、樹上で熟すそうだが、それだとトリに突かれるかもしれないので、いつまでも木に成らせたまま置いとくわけにはオレとしてはいかない。

 大玉のものは熟すのが早いようだが、中玉や小玉は熟すのはまだまだだ。
大きめのキウイをそっと握りしめた感触では、やや柔らかくなったものがあるようにも感じるが、かじってみるとまだまだ未熟だ。
熟したものと熟さないものを同一の箱に詰めておくのはやっかいだ。
とりあえず、11月上旬の時点で早めに全収穫したのだった。



 今までサルナシを栽培していた経験からいって、冷蔵庫に入れて何週間か経てば、そのまま適度に熟して腐らせずに保管できることがわかっている。
部屋の常温に置いたままにすると、まだ気温が高いので、カビが生えて腐敗しやすかったなあ。
だから、冷蔵庫に入れっぱなし、というのが簡単かつ確実なのだ。
リンゴを入れておく必要もなく容易。

 ときどき冷蔵庫のキウイの箱を開けて、箱を移し替えながら、柔らかさをチェックした。
箱を入れ替えるというのは、果実に付着しているゴミがあるので、香緑とかならキウイの毛が落ちているからだが、それを取り除くためだ。
が、この紅キウイは毛がない。
つるんとしている。
茶色の短い毛が生えていないので、とても便利で扱いやすいキウイだ。
つるんとした皮が乾燥してきて、シワだらけになってきたら、ちょうど良く熟してくる。

 はたして冷蔵庫保管で一ヶ月後、12月上旬にはボチボチ熟してきた!。
かじってみる。
果肉に赤いのが見えて、まるで、歯ぐきから血が出てそれが果肉に付着したかのようだ。
酸味は少ないので、キウイとして酸っぱくはなく、甘味がまさっているぞ。

 せっせと食べてみる。
紅キウイは小さい果実なので、包丁で皮をむくのは面倒だ。
かといって、スプーンでほじって食べるほどには果肉は柔らかいわけでもない。
オレは皮ごとかじって、中身じゅるじゅるすすって、皮をポイした食べ方をしたが、行儀が悪いのは認める。

 キウイとして甘い味でなかなかうまい。
この紅キウイにも欠点はある。
一番の欠点は果実が小さいことだ。
測ったところ50グラム前後だった。
スーパーマーケットで市販のキウイは一個100ぐラム近いことを思えば、紅キウイが一個50グラムというのはサイズ的に6割ぐらいの長さだろうか。

 50グラム以下の小玉がかなり多いので、収穫時などにはそれはどんどん捨てておかねばならない。
紅キウイはよく成って豊産性なので、小玉すぎるのはそれほど大事にするまでもないかな、っと。
数を減らさないと冷蔵庫に納まりきれないんだ。
摘果してもさほど大玉にはならないので、果実を大きめといっても、平均50グラムの中玉にそろえる必要がある。
冷蔵庫で追熟の期間をどれも揃える必要もあるしな。



 果実を包丁で切ってみた。
なかなかキレイだが、オレが栽培したこの紅キウイは、芯がドス赤いというか赤黒い系統で、写真はうつりの良いものを掲載したが、オレが無造作に食べた果実はさほど赤い色彩が良かったわけでもない。

写真

 明るいところで見るならば綺麗かなっと。
ともあれ、豊産系だと思う。
甘味強く、酸味は少ない。

 茶色の毛じがなく、台所も汚れない。
栽培は容易な方だ。
注意点としては、専用のオスの苗木を購入することと、小玉がかなり多いので、摘果して小玉は取り除く、といったところかな。

 もっと大玉が成ればキウイとして理想的なんだが・・・・。
でもまあ、充分に良い。
オススメできるよ。
なおオレが栽培した紅キウイは、紅妃だか紅芯だかレッドなんとかだか正式品種名はわからないが、農産物直売所で味比べをした限りではそう大差は無いようだ。
2017年12月22日 記

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