ブルーベリーって植え痛みがひどい
 全面移植した那須高原のブルーベリーだけど、移植したあと6月、7月の発育が悪かった。
雨が降らなくて、新芽もうまく伸びなくてさ。
移植に弱い。
ブルーベリーって、移植すると大幅に衰弱してしまう。

 鉢から鉢へと植え替えるなら、比較的に痛まない。
鉢植えを植え替えるなら話は別だ。
そうじゃなくて、露地植えのものを移植するとな、大幅ダウンだ。
何百本も何百回もブルーベリーの移植をやった経験からいうと、ブルーベリーって植え痛みがひどい。

 スパルタンの接ぎ木苗は、移植するとそのままお亡くなりになる苗木が続出・・・。
枯れなくても、ものすごい衰弱っぷり。
スパルタンの接ぎ木苗は、移植にとくに弱い。
なにしろ那須高原で借りてた土地の大部分を返したために、ほぼ全ての木を抜いて移植したのだから、過半数の木が発育不良を起こしたのだ。

 オレがヤル気を無くしたのも仕方なかろう。
というわけで、ブルーベリーはなるべく場所移動しないようにしよう。
発育不良を起こしたといっても、移植一年目だからで、一年目はたいてい発育が悪いものだ。
二年目以降は本調子ではないが強剪定をしておけば、なんとか回復することがわかっている。
が、植え痛みによって2年間も収穫皆無になってしまうわけで、打撃は大きい。

 大打撃は、それは多くは語らぬことにしたいが、今後の作戦は述べておこう。
スパルタンの接ぎ木苗を作るなら、居接ぎをすること。
居接ぎとは、台木を露地で育てて、接ぎ木しても移植せずにそのまま育てることだ。
スパルタンは接ぎ木の失敗も多いし、その後に、接ぎ木箇所から折れることも頻発するので、台木の株には3カ所も4カ所も接ぎ木しておくのがいいな。



 移植に伴い多くの木が痛んだが、植え替えてもあまり悪影響が出ない品種もあった。
それは【サミット】。
接ぎ木苗だ。
ハイブッシュの接ぎ木苗は、スパルタンを含めて、多くが発育不調を起こしたが、サミットはダラダラ伸び続けて、植え痛みが少ない。

 しかも、この品種は、接ぎ木の成功率が高いんだ。
真夏の成長も良い。
接ぎ木しながら挿し木もするという『接ぎ木挿し』は、スパルタンでは多くが失敗したが、サミットならうまくいくんじゃないかなあ。
やったことないけど。

 欠点は、サミットは酸っぱいことで、果実品質は上の下といったところ。
ブライトウェルは中の上といったところだ。
他の品種の多くは、中の下クラスがほとんどだった。

 証拠として、失敗例も述べておくか。
カロラインブルー、スパルタン、エリザベス、エリオットなどなど、ラビットアイ台木の接ぎ木苗といえども、これらは発育不良がひどかった。
那須高原の土質に問題ありか。
しかもハイブッシュの品種は、真夏になると成長が止まってしまう。

 サミットは真夏でもダラダラ伸び続けやすいので、那須高原で植える品種としてはこれが一番マシだった。
南部ハイブッシュとはいえ、低温にも強い。
一応受粉樹対策として、次に良かった品種は、同じく南部ハイブッシュの【アーレン】だった。

 この品種は、ただ、果実サイズに中粒が多いのが欠点。
でも、真夏でもサミットのように二次成長しやすい方。
だけど、接ぎ木用の新枝の太さが細すぎて、接ぎ木のための穂木が少ししか確保できなくて、苗木をたくさん作れない。
アーレンは、やや二流の印象があるので、今後は受粉樹用に少し殖やすだけだ。



 那須高原のオレのブルーベリー農園は、急いで全面移植した都合で、1反ほどの狭い面積に植え替えたうえに、植え痛みでかなりの本数が衰弱してしまった。
しょんぼり。
面積が大幅縮小したことで負担も減ったから、今後はサミットへの品種更新を少しずつやっていって、遠距離園芸は1反(10アール)ほどの狭い面積でやっていこう。
10年前に始めたときの面積と同じだ。

 まあ、仕方あるめえ。
なお、言い訳になるが、那須への長い道中で、他のブルーベリー園を何カ所も眺めているが、ハイブッシュブルーベリーの自根樹は年月がたつと発育不良を起こすものが大変多くて、ハイブッシュ自根樹はだんだん枯れ出す、と観察からいっておこう。
ブルーベリー栽培の苦難はオレだけの問題でもなさそうだ。

 ラビットアイなら良く育つが、あいにく、北関東ではラビットアイの品質は優れないものも多い。
早生品種のブライトウェルはまだ良い方だが、他のが冴えなくてな。
あ、タイタンという新品種についてだが、これの植えつけ初年度は、植え痛み?と凍害で、初夏になっても新枝が伸び出さなくて発育不調を起こしたが、その後になんとか持ち直して、良くはないが悪くもない育ち具合になっている。

2016年9月19日

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