ビワが成った成った2016年
 今年のビワは成った成った。
オレが食べるには充分な量で、計50個くらいかな。
小玉がぎっしりというわけじゃあなくて、摘果して大玉に仕上げたものを、50個ぐらいだ。

 今年の1、2月は比較的には暖冬だったようで、ビワの開花が早かった。
ビワ品種「大房」は開花が遅い品種で、例年なら3月ごろ咲くが、今年は2月に開花だった。
幸いその後に寒波が来ることはなく、幼果は寒害に遭うこともなく成長!。

 5月ごろには着果した未熟果のうち、良いものだけを残して摘果した。
枝先によっては、果実が全然付いてないものもあったので、その細枝は折って、実が付いている細枝だけ残した。
(追記 翌年は収穫皆無となった!。実が成らない細枝に翌年に実が成る。成った枝には翌年成らない!。注意!)
というのは経験的に言ってビワの木って、でっかい大木に育ってしまいがちだからだ。

 木が大きく育ち過ぎるので、なるべく切り縮めておく必要があるからだ。
摘果しながら、手作業で細枝を折る作戦は、その後、折った枝の根元から新しい芽が伸びてきた。
縮める作戦はまあまあうまくいったと思う。

 さて、6月。
ビワの果実が、もう熟し始めた。
例年よりもずいぶん早い。
開花が早かったせいだ。

写真
これは昔に撮影した「田中」という品種だが、今年のビワもこんなカンジだった


 お味は?。
残念なことに、うす味だった。
品質は、中の下といったところか。

 カラスの被害などにはあまり遭わなかったから、食べられるだけでもまだマシだが・・・。
以前に食べたビワ品種「田中」の方が美味しかったように思う。
というか、「大房」という品種は、もともと甘酸がやや薄い品種だから、しょうがない。



 それにオレはビワは20年ぐらい栽培してきたが、木がうまく育たないことが多くて、成らない年も多くて、成っても品質不良のことが多かった。
オレの栽培が下手のためだと思っていたが、この経緯じゃあ、主原因はむしろ、オレんちの土地がビワに向いていないんだろうな。
今年はまだうまくとれた方だ。

 今年のオレは、ビワの木のわきに立ったまま、収穫してすぐさまガブリと食べた。
ビワの大きなタネをぺっぺと周囲に吐き出しながら食べると、もともとビワは果実内で廃棄する部分が多いので、畑で立ち食いはじつに便利だ。

 ビワ大房は、果実の表面に赤いアザができやすく、外観の見た目が悪い。
直射日光に皮が弱いんだろうな。
そんな皮の部分は歯でむしって、周囲にぺっぺっと散らかしながら良い部分だけ食べると、じつにイイ。
上品に食べるなんて無理だあ。

 袋かけすれば、虫や果実日焼けの害から防げるが、ビワ大房は味が薄い品種だから、袋かけは味が薄くなる傾向があるので、あまりするわけにもいかぬ・・・。
まあ、これがウチでは限界だ。

 新しい苗を作ろうとして、大房の枝を挿し木してみたが、2ヶ月ぐらい葉っぱは緑だったが、7月現在、葉っぱは赤茶けて枯れてきてしまった。
挿し木失敗か。
新しい苗木を用意するのは容易ではなさそうだ。

 今年のビワ果実のソコソコ豊作は、今後は毎年維持できるわけでもなさそうだけど、オレは十分努力した。
今年はもうこれでヨシ!としよう。
これでいいのだ!。
(いきなりバカボンの台詞)
2016.07.15 記
2017.11.28 追記
作者を誉めるメールを送ってくれえ〜!
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