ブルーベリーのタイタンを苗木購入だ!
2016年、タイタンを新規導入した。
タイタンって超大粒が特徴だという。
おまけに皮が薄くて良く、種のザラザラ感もないという。
あと、早生のブライトウェルよりも収穫期が早いという。
ほう!。
オレのところで植えてあるラビットアイブルーベリーは、いくつかの欠点を抱えていてな。
その欠点をタイタンが解決してくれるかもしれない。
その欠点って?。
欠点というか一番気にしているのが、ブライトウェルの熟期が8月の中下旬、ってこと、だな。
これのどこが問題か?というと、お盆休み中に収穫したいのに収穫できないんだ。
せめて、あと10日早く熟せばなあ。
ブライトウェルという品種はラビットアイの中ではかなりの早生だけど、那須高原では8/10ごろからようやく熟し始める。
8/13からお盆休みなので、一応ギリギリでは収穫できるけれども、収穫始めはまだ未熟果が多くて収穫量は少ないし、採れた果実は完熟でもない。
せめてあと一週間も待てば、収穫量も増えるし、よく熟してくるがな。
でも一週間待っていたら8/20ごろで、もう!、盆休みは終わっているよ!。
という問題があるわけで、オレは困っているのさ。
で、タイタンがどう解決してくれるか?というと、これはブライトウェルよりも熟期がちょっと早いという。
ちょっとだから、5日ぐらい早い、と想定しよう。
するとだ。
ブライトウェルの最盛期が8月20日ごろだから、5日早いとなると、タイタンの最盛期は8/15。
お盆休みにピッタリじゃねえか。
いいねえ、いいねえ!。
その他の利点も述べてみよう。
オレは今まで、ブルーベリーの接ぎ木、というものを一生懸命やってきたけど、接ぎ木の失敗が多いのなんのって。
うまくつながらず、穂木が枯れてしまうものがたくさんあるんだ。
接ぎ木作業はメンドくさいし、失敗してしまうと年月の損失ダメージがでかい。
失った年月と人生のトシを思うと、取り返しがつかねえや、もう!。
で、この接ぎ木作業を省略しようというわけさ、タイタンで。
タイタンはラビットアイで、自根でよく育って、超大粒だそうだから。
一応いままでの接ぎ木でどんな失敗があったか言うと(その失敗があるからこそ、タイタン導入にこだわるわけだからな)、ハイブッシュの最晩生品種であるカロラインブルーという品種を、オレはお盆休み販売用に予定して、大きな労力を注いできた。
でもよ。
カロラインブルーって接ぎ木活着率がやや悪くてさ。
せっかく接ぎ木に成功しても、そのあとの発育もやや思わしくない。
台木は元気良く伸びているものを使っているのに、カロラインブルーを接ぎ木したあとは、しょぼい成長になってしまう。
花が少ない品種なので実成りが少なく、せっかく成った果実も大粒は最初だけで、あとは中粒以下が多数を占める。
そして味もとくに優れているわけでもない。
という、まったくの不振ぶりで、カロラインブルーは登録品種にしては問題ありすぎじゃね?。
一方、予備の二番手だったサミットという品種は優等生で、接ぎ木は半分以上も成功して接ぎ木容易で、その後の発育も良くて、花芽も付きやすく、果実も良く成る。
サミットは大粒というほどではなく、中粒前後が多くて、味が酸っぱすぎるというのが一番の問題かな。
冷蔵庫に入れておくと日持ちするうえに、酸味もマイルドになっていくので、冷蔵ストックにすればお盆用に使えないこともない。
なにしろサミットも収穫期が、これまた盆休みには合わない。
8月から収穫期だが、お盆休み入りの8月13日までに、サミットの収穫期は大体終わってしまっている。
つーわけで、タイタンの登場だ!。
接ぎ木不要、収穫期ぴったし。
タイタンを導入すれば挽回できる!。
とオレは考えて、導入だ!。
2016年1月ごろ購入して、那須の畑に植え付けた。
冬の寒さはやや厳しい那須高原だが、今までの経験からいって、ラビットアイでも寒害にやられることなく育つことはわかっている。
しかし!だ。
5月になってからわかったことだが、タイタンの苗木が、寒さで枯れ込む被害が大きいのなんのって・・・。
春になって芽が伸びるどころか、枝が枯れてしまって、そのまま衰弱したものが続出!。
温室育ちの苗だったのかもしれないが、タイタンって寒さに弱い品種じゃね?。
那須高原でのブルーベリーは、タイタンが決め手!、と予想していたのが、のっけからハズした状態になってしまった。
まったく思いどうりにならねえや!
あと、ちょっと他の問題も触れておこう。
那須高原でのブライトウェルは、果実に刺し穴を開けるという虫害が多かった。
8月になると、コガネムシが果実をかじる被害も含めて、多めだったな。
これについては、今のところ良き対策なし。
もし解決できないようだと、タイタンは那須高原ではなく、茨城県へ移植して場所替えして、解決をはかってみるとしよう。
寒害に弱いのが本当であれば、なおさら高原から茨城県に移植しなければならない。
新しく挑戦しても四苦八苦の連続。
思うようにならないが、これが現実だ。
2016.6.1 記
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