イチジクのいろんな品種を試作選抜中
 各種いろいろ、イチジクの品種を5品種以上、10品種くらいも収集したかな、どれがいいのか選抜中。
ぜんぶ育って味見できればいいんだが、ウチの土地はあいにく、イチジクがうまく成らない土地でさ・・・。

 樹が育たないわけではない。
逆で、育ち過ぎて、実が成らないのだ。
黒土が深いウチのあたりでは、果樹は過剰に育ち過ぎて、スモモ類も同様で、実が成らないことがおきやすい。

 さて、イチジク。
ぐんぐん伸びるが実が成らず・・・をモロに実現してしまい、もともと成りにくさで有名らしいヌアールドカロンは、やはり成らず、接ぎ木の台木にしてみたが、接ぎ木自体が全部失敗してしまい、おしまいに。

 サルタンも同様の運命に。
これはそんなに成りにくい品種のわけでもなさそうだが、2年目や3年目にも結実皆無なのは、成りづらいと分類せざるをえない。

 コンテッシナ、これは耐寒性最強とのことで期待の新鋭だったが、2年目だか3年目に果実がズラズラーと成って、これらは冬が来るまでに熟さなかったから(1個だけ熟して食べた)、翌年からは成って熟したものが食べられるだろうと思っていたが、翌年は伸びた枝に結実皆無だったから、伐採してしまった。
樹が伸び過ぎる。

 伐採しても大丈夫だったのは、2年目、3年目から成り出したバナーネがあったからだ。
このバナーネ、成りやすい。
去年は植えて2年目だったが2、3個食べられたし、今年(2014)は5個以上収穫できた。
サイズも大きく、成りも良く、時期的にも9月から収穫できて、これはいい。

 ノルドランド(これまた成らず)も切ってしまった。
このノルドランドはよく成るだろうと思っていたんだけどなあ。
予想外なことに、実の付きがそんなに良いわけでもない。
そう悪い方でもなかったが。

 ホワイトイスキアも、実がたくさん付いた鉢植えを買ってきたから、成りやすい品種だと確信していたんだが、意外なことになかなか実が熟さない。
枝もなかなか伸びず、土地柄に不向きだったか?。
9月過ぎにようやく熟したが、果実が白っぽい。
それなりにうまかったが、果実がたくさん成っても、熟さない、って、これは困る。

 新しく導入したロンドボルドーは、これはよく伸びる。
ぐんぐん伸びる。
大変成りやすい品種だということだが、成るには成るが、これまたなかなか熟さない。
それでも今年、10個くらい収穫して、味わうことができた。
味は、それなりにちゃんとうまい。
ただ、小さいだけだ。
ピンポン玉くらいのサイズ。

 今年の初春に購入して植え付けたボーンホルムズダイヤモンド、という品種もある。
これは耐寒性がイチジク中、もっとも強いそうで、しかも、ボーンホルムズダイヤモンドは一年目から良く成るという。
2014年の今の状態からいえば、果実はすでに成り出しており、確かに成りやすい。
熟してはいないけどな。
経過観察中。
なにしろ今年が初年度だからだ。

 セレストという品種も植えてある。
15年くらい前に、一度植えていたことがあるが、そのときのセレストはなかなか成らない上に、熟す時期が8月に成らずに、10月ごろになってよくやく熟していた。
で、ホームセンターで買った新しいセレストだが、今年、8月に熟して3、4個食べた。
以前のセレストよりもわずかにサイズが大きくて、見た目はよく似てるが・・・、ちょっと異系統だ。
シュガーという品種なのかもしれない。
ちゃんと8月に熟したのは嬉しい。

 蓬莱柿(ほうらいし)という、ウチでは10年以上のつきあいのあるイチジク品種は、これは大木になって、よく成っている。
今年は幹にカミキリムシが食い荒らしているせいか、9月から実が熟している。
早く熟するのは、樹の衰弱によるものだから、来年には枯れてしまうかもな・・・。
蓬莱柿は本来は、10月下旬以降に、うちでは熟す。
収穫量ナンバーワンだ。

写真
蓬莱柿

 次世代として有望なのは、バナーネだな。
正式にはロングドゥートといい、別名がバナーネ。
ドゥの文字入力が大変なので、オレはバナーネと記してしまうけど、9月から熟していくし、よく成る。
2年目、3年目から成る、といった利点が大きい。
これからオレのイチジク栽培は、バナーネが主力になりそうだ。
小玉品種も補助として育てるけどな。
2014.10.17 記
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