フェスティバルの穂木売ります ※完売しました
ラビットアイのフェスティバルを切り詰めて、ハイブッシュブルーベリーの台木にするのを始めた。
元から切り詰めなくても、高接ぎや枝の一部だけ接いで、だんだんと更新していこう、としたこともあったが、年月をかけたわりにはこれが不振だったので、思い切って根元から切って接ぎ木することにした。
育ったフェスティバルを根元から切るとなると、廃棄する枝の量がめっぽう多い。
中でも、長くスッキリ伸びたシュートやサッカーは、このまま捨ててしまうのは、どうもモッタイナイ。
というわけで、挿し木用の枝として一般販売するので、希望の方はメールを送ってくださいませ。
メールの送り先はココ
50本入りの一箱で、送料込みで1500円。
サイズを揃えた。血液型A型でしょ?とよく言われる。
その通りではあるが。
フェスティバルは、T172というテスト番号の方が一般的かもしれないが、書籍『ブルーベリー大図鑑』には載っていない。
一昔前のブルーベリー書籍にはT172はよく登場していたが、その後、品種としては正式登録されなかったこともあって、今となっては過去の品種になってしまったようだ。
が、長所はあるので、その特性はこれからオレが紹介してみよう。
ラビットアイのフェスティバルは、どんな品種?
樹勢がブルーベリー品種の中では、最強!といっていい。
伸びは力強く、フェスティバルは2m以上、3mにまで育つことが多い。
この伸びの良さゆえ、ブルーベリー栽培で必須とされるピートモスがいらない、もしくは、少なくて済む、ということが最大の長所として挙げられる。
他のブルーベリー品種は、伸びるのに年月がかかって生育が遅くて、ピートモスも必要で出費が多い、という欠点があるし。
フェスティバルはこの2つの欠点をだいぶ解決していて、育てるのがラクでトク。
ただしっ!、成長が最強といっても、ブルーベリーの『品・種・の・中・で・は・良い』、という条件付きであって、ウメやスモモの苗と比べれば、伸びがずいぶん悪いので、幼苗時は化成肥料を与えて雑草は取り除くなどして、フェスティバルも大事に管理しないとよく伸びない。
ホームベルも樹勢が強くて育ち易いが、ホームベルは関東地方の露地に植えると、葉にクロロシスという緑素抜けが出ることが多い。
これは土質の酸性が弱いと発症しやすい。
が、同じ土のままでも、フェスティバルにはクロロシスがなぜか出ないので有利だ。
また、フェスティバルは実が成れば、ホームベルよりも粒サイズが一回り上。
と、フェスティバルの長所を述べたが、しかーし!、欠点はあって、フェスティバルは果実の成りが悪い!。
良く成る事もあるが、木がグングン育って勢いが付いてきたころ、果実の成りが悪くなってしまう。
木ばかり育って実がろくに成らないことが、けっこう少なからずあって、これが品種登録の審査で致命傷になったと思われる。
なにしろ木が背丈を超えて、手が届かない枝があるほど大きく育ってしまいがちで、かといって大幅に切り詰めても、切り口からまた強い枝が伸びて、結局3m近くまで育ってしまうことが多い。
そんな強大な伸びの枝は、実の成りも品質も悪いし、成った実を全て採ろうとしても、木が高過ぎて手が充分届かないありさま。
ちゃんと成った果実であれば、フェスティバルは中の大ぐらいの大粒な方であるし、糖度も高い。
ブルームは少ないので、印象としては黒砂糖っぽくて、ブルーベリーの果実としては、ややゴツい印象を受ける。
熟期は、ブライトウェルのすぐ後になる。
ホームベルよりも台木向き
南部ハイブッシュのような上品な果実に育てるのは品種特性からみてムリっぽいのと、樹が強大に育つわりには収穫量が少ないので、フェスティバルはむしろ、台木にするのが最適。
台木にするならホームベルが代表的だが、ホームベルは地面から出るひこばえ(サッカー)が大量に出てしまうので、これを取り除く作業がけっこう面倒だ。
よって、サッカーが出にくい品種を台木に使うことがより良いわけで、フェスティバルは幸いなことに、サッカー発生が少ない。
ただし、少しは出る。
少し出たとしても、このサッカーを切り離して新たな苗木にすることができるので、つまり新苗が簡単にゲットできるので、オレはよく掘り取って使っている。
サッカー掘り取りに関しては、ブルーベリーの多くの品種においては、すごく簡単なようでも意外と順調にはいかなくてなあ〜。
というのは、サッカーを切り離して新たな苗にすると、そのサッカー苗が急激に発育不調になってしまうことが、すんごく多い!。
発育不調の主原因は、母樹からの地下茎を切り離されたためだが、サッカーに付着した根が少ないことも原因の一つだ。
フェスティバルも、切り離したサッカー苗がその幹のまま成長することはあまりないが(ここの現象は解説しづらい)、植え付けた後に化成肥料を効かすと、フェスティバルは樹勢の強さのおかげもあって、幹の根元から太いシュートが伸び出すことが多く、このシュートを主幹にするとその後は順調に育ち易い。
ホームベルだとサッカーの発生本数は多く、しかも、やや細くてたわむが、フェスティバルのサッカーやシュートは、直立気味に伸びるし、ずっと太い。
細いよりは太い方が、接ぎ木作業もしやすい。
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写真を入れるはずだったが手ブレで失敗
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サッカー苗は、2年以上育ったものが根の量が多い。そういうのは
地下茎が太過ぎて剪定鋏では切れないが、太枝切り鋏なら切り取れる。
サッカー一年苗は根が少なく成長が思わしくないものも出るので、数本まとめて植え付けてる。
このとき、コーティング化成肥料を与えるのが効果的で、化成
肥料を与えないでいると、成長はやはりブルーベリーらしく遅い。
あと、ホームベル台木がな…、台負けといって台木側が細くて、上部の穂木側の方が太くなってしまう現象がある。
これが、どうにも気になる。
なにしろ、根元が細くて、その上の幹の方が太いんだぜ。
見た目がアンバランスだしな。
ブルーベリーの接ぎ木苗は、ラビットアイよりも成長が遅いハイブッシュの方が幹が太る、という不思議な現象を示す。
その対策として、ホームベルよりもフェスティバルの方が根元も太く育ちやすいので、台負けが起きにくいと思う。
販売について
さて、サッカー切り離しで苗木を作っているオレが、挿し木用の穂木販売というのも変な話だが、サッカーから切り離した苗はサイズが大き過ぎて、鉢には納まらなくて発送しづらい。
挿し木用の穂木だけなら、ずっと発送しやすい、という事情があって。
なお挿し木しても、50センチくらいの苗木にするまで2年ぐらい育成の年月がかかってしまうが…、これを承知のうえで申し込みされたし。
穂木の長さは、約20センチあり。
クロネコ箱に納まるようにこのサイズに切り揃えたが、1本を2本に分割して使うことも可能。
※スパータンの穂木販売もしたいが、他園へ接ぎ木出張して多く使用する予定があり、販売分ナシ。
1箱50本入りでも2分割できる長さなので、100本にすることもできる
フェスティバル穂木50本入りの1箱は、宅配便の送料を合わせて
【1500円】です。
50〜100本といえば家庭園芸では有り余る量で、ダイコンや野菜の間引きみたいに、一カ所に多めに挿しといて、生育不良のものは切って良いものだけ残す、というやり方をするとか…。
代金は銀行振り込みになりますが、1500円相当の食べ物による現物支払いも可です(送料含)。
たくさん挿して良く育ったものだけ使うとか
接ぎ挿しの台木側としても使える
メールの送り先はココ
2013.1.25 記
2013.2.05 追記 ※2/5現在あと3箱在庫あり
2013.2.07 ※2/7現在あと2箱在庫あり
2013.2.11 ※2/11現在あと1箱在庫あり(1箱50本入り)
2013.2.17 ※2/17現在完売しました。来年はスパルタンとオニールも販売予定です。
2013.2.17 ホームベルの台負け現象について追記。
作者を誉めるメールを送ってくれえ〜!
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