販売するとき入れる容器は何がいい?
 スパルタンの熟す数が増えてきた。
オニールも充分熟すのを待ったおかげで、大きめの粒だけを狙い撃ちして収穫すれば、良い味になって、ほぼ大丈夫のようだ。
よし、予約を入れてくれた人へ、箱詰めして発送しよう!。

 これで良し、とばかりに、でも梅雨どきの真っ最中だから、完全に乾いた状態で収穫もできないが、晴れた日を見計らって収穫を開始した。
オレが大変気にしていることとして、他の摘み取り園に行くと、摘んだカゴからビニール袋にザラザラと入れるとか、販売品では、カゴから平たい箱に入れてゴロゴロと転がしながら、小さな容器に詰め替えて販売したりとか…。

 オレが気にするのは、美しい青色のブルーベリーが、果粉(ブルームという)が落ちて、黒光りのテカテカ果実になって、色落ちしてしまうことだ。
黒ずんでも味は変わらないかもしれないが、でも、スパルタンは果実が柔らかいんだ。

 オニールよりも柔らかいほどで、スパルタンをゴロゴロ転がしていると、果実がぶっちゃけてしまいそうだ。
というわけで、出荷の容器を左手に持って、右手で果実を摘んで、直接、出荷容器に入れるやり方を、オレはすることにした。
これで、果粉の落ちは最小限にとどめられるし、柔らかい果実もあんまり傷まずに済む。

 入れる容器は何がいいか?。
オレは各地の摘み取り園に行って、客として摘んだときもらった容器がイロイロある。
百円ショップのダイソーでも探して、密閉プラスチック容器も検討したが、これは冷蔵庫に入れると結露してしまうので、う〜ん、どうもな〜。

 それにオレは、ブルーベリー一キログラムあたり二五〇〇円としたから(送料は別に千円前後かかる)、三五〇グラムパックだと、金額がいくらになるか暗算で即答できないというか、計算をわかりやすくするために一回一キログラムで販売としたから、一キロ入る大きな容器がいい。
この一キロサイズの容器が、なかなか見つからん。

ショートケーキ用の箱はどうだい?
 とりあえず、出した答えが、ショートケーキ用の箱に入れてみた。
ダイソーで三つ入り百円で売っていたショートケーキ用の箱で、1号箱を使ってみた。
ブルーベリーは、一箱に六百グラムぐらい入る。
スパルタンとオニールを一箱ずつ別々に詰めて、合わせると計千二百グラムほど入る。

写真 写真
写真は、ショートケーキ用の3号箱。果実は小粒品種
2009年7月14日撮影

 一キロより多めだが、それは蒸発の目減り分として、これで送ることにした。
後日談として、ショートケーキ用の箱は、その後、1号箱はなかなか売られておらず、世の中では3号箱が一般的のようで、3号箱を使ったところ、ひと箱でブルーベリーがぴったり一キログラム入る。
3号箱だと、ヤマト運輸の宅配便専用段ボールにも、二個ぴったり収まる。

 これで理想的!、と思ったが、中身が重くなりすぎて、冷蔵庫にしまってからあとで取り出すと、紙の取っ手が曲がって、箱自体もぐんにゃりしてしまう。
使えん〜。
結局、予約分を発送するとき、毎回のようにやり方が変わってしまい、どんな容器がいいかは今も模索中だ。

発送用のブルーベリー摘み取り開始
 六月十五日前後に、予約販売のためのブルーベリーの摘み取りを開始した。
張り切って出発して、ショートケーキの箱を左手に持って、右手で摘んで入れていく。
摘み方だが、その後、首からカゴをぶらさげて、そのカゴの中にショートケーキの箱を入れて、その中に摘んだ果実を入れるというやり方もしてみた。

 首からカゴをぶらさげると、両手が使える。
両手が使えて便利だ。
だが実際には、摘んだ果実を箱に入れるためには、伸ばした手を胸元まで戻さねばならない。
左手に容器を持ったままなら、収穫果実のすぐそばまで箱を近付けられるので、入れるスピードは早い。
 
 でも、ブルーベリーって、果実を摘むだけならともかく、やたらとクモの巣が張ってあって、これを取り除くためには両手でないと取り除けないんだ。
とくに、摘んだ果実に、クモの糸がかかっちゃった場合は、片手では取り除けんよ。
だから、首からヒモでカゴをぶらさげる方式の方が、まだ便利ではあるが。

 だけれど、前かがみになったまま、一キログラム近くになる容器を首からぶら下げて、摘み取りしつづけると、果実が重たくて、首や腰がいてえ!。
というわけで、どっちがいいかは、まだ判断できず、採るやり方は今も一定してない。
試行錯誤の連続だ。

 それにしても、スパータンの摘み取りは楽しい。
つまみ食いすると、味がとっても美味しい。
果実も大きいから、容器にじゃんじゃん貯まり、摘み取りのスピードも早い!。
しかもだ、スパータンというのは、枝の分岐が粗であって、枝がまばらなので、それだけ果実がよく目立ち、見つけて収穫しやすいんだ。

 スパータンって、最高!。
枝が密生していると、枝葉に腕が触れて、かゆくなったり毛虫に刺されやすいが、スパータンは枝分かれが少ないだけに、枝葉に触れずに果実を摘むことができる。

つづく

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