出荷しないがウェイマウスの収穫始まる
 予約受け付けを終えて、収穫開始日が近付いてきた。
一番最初に採れるのはウェイマウスだが、これは販売しない予定とはいえ結構採れそうで、どうしよう?。
というのは、ウェイマウスの果実は、商品販売には不向き、という評価があるんだ。

 ウェイマウスの利点は極早生であることだ。
他のブルーベリーはまだ採れていないシーズン初めだというのに、『ウェイマウスだけ』が採れる、という独壇場だ。
早く熟すのは良いのだが、あいにくウェイマウスはいくつかの問題を抱えている。

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左は2001年6月9日撮影 右は2005年6月15日撮影


 欠点の一つとして、ウェイマウスは、枝の伸びが弱い品種だ。
発育が弱々しいんだよな。
そこで、オレのところのウェイマウスは、半分以上の樹は、接ぎ木苗にしてある。
ラビットアイ台木の接ぎ木苗にしたことで、枝がすっきりと順調に伸びるようになった。

 また、ウェイマウスは、収穫期の終わりごろになると、果実サイズなどが見劣りするようになる。
後期は小粒が多くなってくるんだよな。
これの対策は、綿密な剪定で、結果枝一本に花芽一つ、に大幅に減らしている。
果実の数が少なくなって、今までよりは大きな実にすることができる。

 ウェイマウスは市場出荷には向かないという情報は、実情はよくわからなかったが、一応信じることにした。
ということで、出荷はせずに、オレが食べることにしよう。
二〇〇九年六月初旬、ウェイマウスが熟し始めた。
いざ、食べてみる。

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2009年度ブルーベリー収穫の最初はウェイマウスから
左は6月1日撮影 右は6月12日撮影
ケーキ用の発泡スチロールに数キロ入れた

 ほう〜。
ちゃんと、正しく美味しくて、うまいじゃん。
味はべつに問題ないと思う。

ウェイマウスの欠点って?
 今年のウェイマウスは多めの量が成ったので、オレは食べるだけ食べて、初めて腹一杯になった。
昨年まではウェイマウスもあまり大量には採れていなかったのでね。
食べきれなくなってしまった。
そのため、冷蔵庫で貯蔵してみることにした。

 ゴミがまじらないように、慎重に摘んで、丁寧に収穫して、冷蔵庫の中に数キロ保管。
たくさん収穫できたことで、良い気分♪。
後日になって、冷蔵庫から取り出して、パソコン打ちながら、とか、新聞読みながら、とか、ながら食いしてみる。
つまんで食べてみた。

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ウェイマウスだが、けっこう大きな実が採れた。
果柄跡が湿っていると、輸送中にカビることがある。
2009年6月19日撮影

 んん〜っ!。
いくぶん、やや酸っぱくなったようだ。
冷蔵庫で冷やしたことで、酸味がちょっと強くなったようだ。
あと、収穫したときよりも、果実が少々、ぐんにゃりする。
でも、どんどん食べてしまった。

 酸味は、さほど気になるほどでもない。
後日にまた樹から摘んでみた。
すると、雨天のときもあったので、水分で膨らんだのか、収穫後期でも大実のものがあった。
大きな実であることは良いが、果柄跡が湿っているものが多くなってきた。
むむ〜、ここから傷むかもな。

 冷蔵するとウェイマウスは、やや柔らかく軟化する傾向があったので、日持ちの点で、商品としての発送は無理なのかな?。
ともあれ、『ウェイマウスだけ』が採れる独壇場は、一週間から十日間ほどの期間しかなく、けっこう短い。
オニールやスパータンが採れ出す時期は、もう、すぐそこまで来ているのだった。

つづく

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