ワインの味のする果汁ジュース
 ここでオレの状況の背景を説明すると、ブルーベリーワインというものをオレは考えていた。
ブルーベリー園で採れた果実を、加工したいと思っているわけだ。
で、試しにというわけで、あちこちの醸造所で作られたブルーベリーワインを買い集めて試飲しておいた。

 だがまあ、ワインとまではいかずとも、単にジュースというだけでもいいかもと判断した。
というか、これではまるで、ワインよりもジュースがうまかったとオレは言っているみたいだ。
というか、言っちゃったも同然のような気がするが…。

 でもだ!。
ワインとしての上品な味がありながらも、アルコールがない、というタイプの飲み物なら、これはイケるかも、とオレは直感したのだった。
ワインとしての風味、旨味があって、でもアルコール分だけなくて、そのような高級な?ジュースというのもいいんでないかい。

 興味を感じ出したので、ノンアルコールワイン、というものをインターネットで調べてみた。
ふむふむ。
本当にあるんだな。
なかなかイイぞ。
で、さらに後日のことだ。

 とりあえずホテルで飲んだものと同じものが欲しい。
そのためには、ボトルのラベルに書いてある商品名を知る必要がある。
まずは、オレ自身が調査のために必要だが、趣味で飲んでみたいし、また、贈り物にもいいんでないかい。



 というわけで、水戸市の超一流ホテルへ再び行ってきた。
ここのワイナリー部門で売っているはずだ。
入口で立っていたホテルマンに、先月十月二十日に飲んだノンアルコールワインを贈答用に買いたい、と告げると、ホテルマンはお待ちください、と言ったきり、しばらく戻ってこない。

 ヘンだな〜?。
と、思っていたら、凛々しく素晴らしく超かっこいいホテルマンがやってきて、立派な紙袋を下げて、差し上げますという。
はあ?。
中には二本入っていたが、紙パックだ。

 瓶のワインじゃないんだ…?。
でも、なぜ差し上げると?。
高価だろうに。
紙パックのラベルを見ると、ノンアルコールワイン、の文字がない。

 これらの事態が理解できず、オレはぼうぜんとした。
どうなっているんだ?。
その凛々しく超かっこいいホテルマンが言うには、「これはどこでも売っていますので。賞味期限が短いのでお早めにお飲みください。差し上げますよ」と、さわやかな笑顔で言う。

 なんだかよくわからないが、今回とにかくタダでくれるというので、紙袋を持って、オレは自宅に帰って、冷蔵庫に入れた次第だ。

つづく
2008年1月21日 記
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