うちのブルーベリー園 傾向と対策
 今年(二〇〇八年)はオレのブルーベリー園が初開園できたんだが、その後を一応まとめておこう。
お盆を過ぎたら、毎日のように雨が降り続いてしまった。
この雨の日が多い!。
やんだと思ったら、乾かないうちに、また雨が降る、という始末。

 もう、こんな状態が、延々と一ヵ月もつづいた。
ようやく一段落したときには、九月の敬老の日を迎えていた。
九月半ばといったら、ブルーベリーの収穫期、終わってるよ!。
果実はというと、雨にやられて、裂果が大量発生していた。

 裂果というのは、直接には、雨のせいじゃないんだ。
雨ではち切れんばかりに膨れた果実に、スズメバチが来襲して、ツメを立ててかじったりするもんだから、そこから果実が割れる、という有り様だった。
スズメバチは、あっちに行ったりこっちに行ったり、挙動不審みたいにひっきりなしに動きまわり、果実は傷だらけになって、ほとんどズタズタになって、品質がダメになっちまった。

 まあ、スズメバチを本気で防ぐなら、ペットボトルに焼酎いれたワナで捕殺できるんだけど、オレ、しなかったし。
というわけで、初開園の日以外は、全然開くことができなかった。
今年の初開園は、天気が良かった盆の真ん中の一日だけで終わってしまったよ。
一年で、たった一日間だけの開園だ。

 連日雨だらけというのは、五年ぐらい前にも確か二〇〇三年だったか、夏の間に晴れたのが三日ぐらいしかなかった、という年があるから(ペンション従業員証言)、こんなに雨が多い年は、今後もまたあることだろう。
覚悟しなきゃならん。
それはそうとして、今年の出来と総合評価は、自己採点するなら六十点くらいか。

 もっと上の点数に行けた可能性はあるが、開園できたことを思えば、そんなに悪くはなかった。
他の人に言ったら、なぜか皆、同じように「良かったね!」と誉めてくれるじゃないか。
六十点って、ひょっとして、良い点数なのだろうか?。
オレも良かったと思っているが。



 さてさて、現状の問題と対策も、簡単にまとめておこう。
那須高原でオレは、ブルーベリーの苗木を育ててきたわけだ。
が、何年もかけて植えて育てた経験でいえば、土壌条件が良いところでも、ハイブッシュブルーベリーは育ちが良くない個体が多い。

 掘り返して、根っこを確認しても根付きがよくない。
那須高原の土壌は酸性だけど、赤城山系や阿武隈山地の土壌よりは、那須の火山灰の成分はハイブッシュブルーベリーにあまり適していない感じがする。
通信簿でいえば、5段階評価で、3、といったところか。

 枯れるわけではないが、優れた適地というほどでもない。
育てることは一応できるが、普通、といったところか。
でも、ラビットアイブルーベリーなら育つので、ラビットアイをメインにして良いか?といえば、これまた問題がある。

 ほとんど北限に近いというか、気温的にやや足りず限界線に近いので、熟す時期が大幅に遅れてしまい、八月後半から九月が収穫期になってしまう。
お盆や、夏休みのシーズンが終わってしまうよ!。

 熟す時期が早いハイブッシュブルーベリーはどうかというと、これは収穫最盛期が七月で、お盆のころには果実があまり残ってない、という有り様。
ハイブッシュブルーベリーとラビットアイブルーベリーの収穫期が、うまくつながらず、空白となってしまう時期があって(年によってはつながる時もある)、それがちょうど那須高原では、観光客が最も大勢来るお盆の時期にあたる、というすんごく困った問題があるのだ。



 で、対策だ。
仕方ないから、ハイブッシュブルーベリーは、晩生(おくて)の品種の中から選ぶことになる。
ブリジッタという品種は、那須高原の休耕田でもこの品種だけは大変よく育ち、品質もけっこう良いのだが、晩生といっても最も晩生というほどでもなくて、目標とする時期よりもかなり早めだ。

 もっと遅い品種が望ましい。
サミットという品種が良いという情報をみつけたので、これを多く植えることにしたが、植えるといっても今から苗木を植える次第だからな。
収穫まで五年ぐらいかかるかもしれない。

 ラビットアイブルーベリーは、早生(わせ)の品種の中から選ぶことになる。
ブライトウェルを多く植えたが、熟す時期が、お盆にギリギリだ。
収穫最盛期は盆過ぎになってしまう。
他に、フェスティバルという品種は、伸びが強大で良いのだが、熟し始めがブライトウェルよりも三日くらい遅れる。

 盆に間に合わないかも〜。
オースチンという品種は、アメリカの情報ではブライトウェルよりも早く熟すということになっているが、苗木の初期発育がやや遅く、うちではまだ成木となっておらず、全然収穫がない。

 プレミアという品種は、さらに早生で、ハイブッシュブルーベリーのような良い味を出すので(良い味がしない例も多いらしい…)、サミットと同じくこれも主力として多数植えたいが、これもまた、まだ全然収穫がない。
とまあ、こんなところだ。

 満足する目標にはまだだいぶ遠いが、改善となる品種も既に植えて発育中の木も多いから、点数をつければ六十点といったところか。
というわけで、今年のブルーベリー園の年間売上は、たったの1万円だったけど、未来も気分もけっこう明るいといったところかな。
2008年10月25日 記
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