喫茶店付きブルーベリー園「ベリーコテージ」
 前から気になっていた東京都青梅(おうめ)市の「ベリーコテージ」に参入!。
ブルーベリー園の経営と、休憩所としてブルーベリーを使ったケーキや飲み物を出している所だ。
メールを送ったら、ありがたいことに経営者の関塚さん御夫婦に会えることになった。

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経営者の関塚さんご夫妻
この写真はオレが撮影したものではなく、
日本農業新聞のe農Netから引用したものだ
(2001年6月19日付のもの 現在その記事なし)

 さっそく青梅市まで、二〇〇二年一月十三日にクルマで遠征出発。
東京といっても都心から四十キロくらい離れているが、迷いながらもやっとこ到着した。
市街地の中の農園という雰囲気だ。
オシャレなログハウスに入ってみる。

 と、建築して約十年たつというのに、驚くことに中は新品同様で、新築家屋のような香りがするのだ。
単なる丸太小屋ではない。
ニスを塗った本格的高級ログハウスなのだ。
立派な木のテーブルと椅子に座って、手作りサンドイッチ(イチゴ入り)と、手作りジャムパンとコーヒーの昼食をいただいた(※ありがとうございます)。

 新型のキウイを収穫したそうで、黄色のキウイで、これがクリームのような歯触りとねっとり甘いキウイなんだ。
ほ〜、うまい。
このキウイを使って秋の営業を延長予定とのことで、この味なら大丈夫だろう。

 ここベリーコテージは、夏のブルーベリーが主役だ。
ブルーベリー摘み取りだけでなく、休憩所というか、喫茶店というか軽食レストランというか、ログハウスが「強力な特色」として威力発揮しているのだが、先にブルーベリー園について述べておこう。

ラビットアイブルーベリー園
 ベリーコテージの果樹園は、ラビットアイブルーベリーを中心とした栽培だ。
ブルーベリーを植えてある間隔は、二・五メートルから三メートル。
間隔が広く感じるが、樹の周りをぐるっと回って収穫することができる。
日当たりはかなり良い土地だ。

 地面を見ると、杉の皮を厚さ五センチほど敷き詰めてあって、園の面積の半分以上かな。
有機物で覆うのは土の腐食度を高めるためで、マルチングといってブルーベリ園では一般的な栽培方法だ。
でも園全部の土地を覆っていたわけじゃない。

 材料費タダとはいえ、トラック満載で積んでも畑に敷くと意外と量が少なくなって、数十回も往復が必要なためだろうか。
オマケの利点として、マルチングすると夏の雑草取りの手間が省ける。
だってさ、真夏に草取りやるのは、人の手でだよ、大変なことだからね。

 ハイブッシュブルーベリーはあまり多く植えてなかったが、株の繁り具合を見ると、元々生育盛んではないようだ。
園が乾燥気味の土質のようで、道路沿いのブルーベリーは真夏にはレーズン状態にシワシワにしなびてしまうという。
ハイブッシュは耐干性が弱いこともあり、ハイブッシュブルーベリーの「スパータン」は、哀れ貧相な樹木と化していた。
木の姿を見れば、ラビットアイの方が元気の良さは一目りょう然だ。

 学生アルバイトを使ってお店の運営をしているので、夏休みになってからの方が人手が確保しやすいこともあって、盛夏に熟すラビットアイの方が都合が良いそうだ。
それに、ここベリーコテージでは土地の日当たりが良いせいか、土質が乾燥性なのか、肥料が効いたのか、ラビットアイブルーベリーはどれも「すんごい高糖度」になるという。

 メチャメチャ甘くなり、客の感想も「こんな甘いブルーベリーは食べたことがない」と言われるという。
従来のウッダード、ホームベル、ティフブルーもすでに多数植えてあって、オススメのラビットアイ新種「フェスティバル」「ノビリス」「デューク」が粒の大きさ等でいっそう優れているので、新規追加や更新で順次切り替えているとのこと。
(補足)デュークはハイブッシュらしい。

 お客様は「女性」が大部分で、それはオレも推測していたのだが、若年層でなくて中高年層であることが予想外で、健康的な成分の効果やカネにゆとりが出る年代、などの事情によるという。

お店の中を拝見
 ベリーコテージは、ブルーベリーの摘み取りだけでなく、ログハウスの休憩所として喫茶店というか軽食レストランを併設していることが特徴だ。
果樹園といえば国道沿いの直売所で果物を売ったりしているが、その直売所をもっともっと高級化して本格的な喫茶店舗にしたのがここベリーコテージといえばいいだろうか。

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素敵なところです。2006年11月12日撮影

 メニューは、ブルーベリーケーキ、手作りパン(ブルーベリー入り)、ブルーベリージュース、ブルーベリープリン(プリンの作り方は企業秘密)、サンドイッチ、ラズベリーのケーキ・ソフトクリームなどで、自家農園で採れるベリー類を使ってお菓子や加工品にも力を入れているわけだ。

 経営者の関塚さんは、調理加工の資格も持っているし、調理場も見せてもらったが、何十万円もするような本格器具と大型冷蔵庫とピカピカのシステムキッチンで、目がクラクラした。

 清潔を保つためのアルカリイオン水と酸性水とアルコール消毒などの洗浄水、ジャムに雑菌が入らないための設備と手順書、手作りパンのための発酵槽と焼き器、精密な手作り装飾小道具、販売品案内の壁紙、これらの清掃と整頓が行き届いて、室内にはゆったりとした音楽が流れ、冷暖房の空調機完備で、トイレも開けてみると完備の上、清潔に掃除済みだった。

 市街地区域で緑化地帯のため役場と数々の交渉があり、加工場の建設と値引きと本格調理器具の購入などなど、これらをこなす経営者代表の関塚直子さんは、タダ者ではあるまい、何者ぞ?。
強烈な経営者能力を持っているといえようぞ。

 といっても接客態度はそんな内部事情を全く感じさせないとても楽しい人柄で、試作品の果樹の数々のサクランボやらブラックベリーやプルーン、グーズベリー、あと、おもしろそうなミツバチの様子も見せてもらった。
ミツバチのいくつかある巣箱のうち、その一つに、網もかぶらず、主人(関塚直子さんの夫)が中身を取りだすと、アワワッ、刺されたら痛い!とオレは思ったが、その箱にハチはいない、とのことで、少数のハチ達が六角形の巣穴に頭を突っ込んで死亡中だった。

 ミツバチ飼育は大変そうだが、季節になれば小瓶にハチミツを詰めて販売中だ。
甘党のオレとしては大いに興味を感じてしまう。
あ、そうだ、ここベリーコテージは、基本的に「副業」として行われていることも特徴かな。
関塚さん御夫妻は別に本職を持っており、収穫シーズンとその前後の土日だけ、ブルーベリー園とベリーコテージを運営しているのだ。

 だから、冬はここベリーコテージは閉鎖中。
趣味、というには本格的すぎるが、農業だけで専業に収入を得るのは大変なことだし、理想的なやり方だと思うぞ。

写真
この写真はオレが撮影したものではなく
T&F 自然日記 2000年8月11日
から引用したものだ

ベリーコテージのホームページ
※七月二十日に開店予定だが、早く開店するかもしれないので、連絡して確認してみよう!

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