ミカン園にて父と娘の面会日
ここらでいっちょミカン狩りに行こう、ってことを決意して、横浜の観光ミカン園に、オレの一人娘と行くことにした。
一人娘?。
果樹園日記では触れないようにしてきたけど、10年以上前のオレの結婚生活のときの子供だーよ。
離婚して子が母親の方に行ってしまうと、父親側としては無力も同然で、成長した娘をオレの父親(娘にとっては爺ちゃん)に、一度も見せることができなかったのが無念だ。
とはいえ、娘も爺の葬式に参列するよりは、ミカン狩りに行く方がずっと楽しいだろうけどな。
今回の面会は、オレ自身の趣味も兼ねて、ミカン狩りだっ!。
お出かけした横浜市の汲沢オレンジファーム(汲沢=ぐみさわ)
2012年12月2日撮影 元がゴルフ場のためネットがある
さて、ミカン狩りで大切なのは、シーズン。
オレ個人の都合で行く日を決められるものではなく、子の都合もあろうが、なによりもミカンの都合で行く日が決められることになる。
ミカンの収穫期は、大体11月になる。
もっと南の地方なら12月や1月の真冬でも可能だろうけど、関東地方では寒さで霜が降りてミカンが痛んでしまうため、12月に行くのは、やや無理がある。
げんに、神奈川県の三浦半島にあるミカン園では『京急みかん狩りきっぷ』というものがあって都会から電車で行けるらしいのだが、期間が10月10日〜11月30日で、12月は終了してしまっている。
北限に近いミカン園はどうしても酸味が強めになるので、オレとしては早い10月に行くのでなく、完熟させるため11月後半ぐらいに行きたいと考えた。
という計画であったが、11月後半は葬儀関係のため延期になり、ミカン狩りは12月2日(日曜)となった。
完熟具合はもう充分かもしれないが、なにしろ行き先の汲沢オレンジファームは、大都会の中にある小さなミカン園ゆえ、団体客でも来ようなら収穫し尽くされて、ミカンが無くなってしまうかもしれない!?。
行く前日にミカン園に電話して聞いたら、ミカンはまだある、という。
よかった。
でも寒波が来てるので、明日は霜が降りるかも、という。
ミカンが寒さで痛んでしまうかもしれない。
もう12月だし。
言われてみると心配だ。
なにしろ翌日は、オレにとっては大事な一日なのだ。
でも、よくよく天気予報を調べると、零下にはならないみたいなので、大丈夫だと思うけどぉ。
霜は大したことなかったが、鳥に突っつかれてメタメタに
とまあ、アレコレと心配することが多すぎるミカン狩り決行であった。
いざ当日、ミカン園の現地には10時半過ぎに着いた。
肝心要の主役の娘だが、小学校高学年ともなると、そろそろ親とは遊んでくれないお年頃であって、でもなんとか機嫌はまあまあのようで、って、顔色を伺うのも父親としてナンではあるが。
楽しい日になるようにしなきゃ。
父親と行ったミカン狩りのこの日を忘れてしまわないように。
少なくとも、子供のころに行った果物狩りは、オレ自身なんぞは幼稚園?の梨狩りを今でも憶えているくらいだ。
子供のときの果物狩りはけっこういつまでも憶えているみたいなので、それをいいことに、オレとしては娘が果物好きになるように励んでいるところである。
なお、知人の子供たちを果物狩りに連れていった経験で言うと、男の子よりも、女の子の方が収穫に熱心な傾向が強い。
さてさて、肝心のミカン園。
ミカン狩りというのは、果物狩りにしては料金が安い。
さっそく園内に入ると、ちゃんとミカンが成っている。
ぎっしりとまではいかず、やや数少なくなっているが、今日収穫する分くらいは大丈夫な成り具合だ。
果皮をみると、霜焼け?の様子はなく、まったく大丈夫のようだ。
ビニール袋に詰め込み中
娘にザクザクと収穫させたい。
ミカンを切り取るためのハサミは、園の受付にて貸してもらった。
よーし、万事OK!。
娘が収穫を開始。
その様子をオレは写真撮影していく。
シャッターのときはAKBみたいな決めのポーズを期待したが、なんでも、今の学校では体育でダンスを習うらしく、それも昭和の時代のようなフォークダンスじゃなくて、AKBとかエグザイルのような芸能界のダンスをやってるらしいが、運動会とか、で、AKB写真撮影会のようなカメラ目線を期待したが、これはオレが過剰に考え過ぎなのか、我が娘はどっちかといえばカワイイ美少女に見える方だとオレは思うけれども(なんじゃこのボカした表現は!)、撮影ポーズは全然であった。
この日はかなり冷え込んだので厚着
自然体でいいや。
このミカン園からは、富士山も見えるそうで、あいにく本日見えなかったけど、今度の楽しみにしよう。
また機会はあるさ。
そもそも、都会に住んでいる娘に果物狩りをさせようにも、大都市の中にある果樹園は数が少ない。
特に問題なければ、また来てみよう。
本日のミカンは、かなり収穫しては味見をしたが、う〜ん、やや酸味強めかなあ。
甘酸ともに強めだが、大玉のミカンやデコボンみたいにヘソが出っ張ったミカンは、酸味がどうにも気になる。
ミカンは小玉の方が甘いが、小玉は浮き皮ではないので、外皮がぴったり張り付いて剥くのが一苦労…。
なにぶん、ここは元がゴルフ場で芝生のミカン園であり、観光やレジャーとしてのミカン狩りの特色が強く、腹一杯や大量収穫するミカン園というわけではないしな。
オレとしても、子との面会の場として選んで来ているし。
なお、オレンジファームという名前どうりオレンジも栽培しているそうだが、今年2月ごろは寒さでオレンジの果実が痛んで収穫不可能になっていた。
またホームページを見ると他の果物も栽培しているようだが、園内からは他の果物が栽培されている場所が近くには見えなかったので、ここは実際にはミカンが主力になるんじゃないかと、オレは思うけどね。
オレは、娘とミカンの写真をたくさん撮って、帰り道には書店で『ちゃお』という少女漫画雑誌を買って娘にプレゼントして、めでたく今回の面会を終えたのであった。
汲沢オレンジファームのホームページ
2012.12.7 記
作者を誉めるメールを送ってくれえ〜!
▲目次へ戻る