ラズベリーを大量に収穫したかった、試行錯誤の連続
 思い起こせば!。
ラズベリーの栽培を、思い起こせば!。
数々の挫折を思い出す。
オレ自身のラズベリー栽培を、まとめて、ふりかえってみよう。

 最初は、ラズベリーのインディアンサマーを買ったんさ。
うまく成って、豊作だったのでよく賞味できた。

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果実の収穫は6月半ばから7月上旬といったところか
2004年7月4日撮影

 が、狭い軒下に植えた苗が、雨のあたる位置にまで伸びだすようになり、カビが多発して、いったんラズベリー栽培は中止。
そこで、コンクリート塀の直角の隅っこで、再度、栽培を始めて、今度は面積を広くとった。

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塀の角に植えたラズベリー 2005年6月28日撮影

 数多く果実が成って、二季なりにも成功したが、ヤブが過剰になりすぎてしまい、こんがらがって、また全廃棄して中止。
梅雨時に雨露に濡れたヤブに入るのが嫌だったのと、果実のカビ防止がうまくいかなかったせいもある。

 ラズベリーは、果実が雨に弱い、ということに、オレもうすうす感づいた。
じゃあ、ラズベリーの秋果はどうだい?。
二季成りの二季目の方だ。
ラズベリーは初夏に果実を成らせるのが一般的だが、初夏だけでなく秋にも果実を成らせるという、変わった性質を持つ品種がある。

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秋にラズベリーが成った 2004年10月30日撮影

 インディアンサマーはその性質を持っている。
で、やってみたが、秋にも一応収穫できることはできたが、初夏の収穫量と比べると、ずいぶん少ない。
カビは防げるので、一応見込みはありそうなんだけど…。
おまけに時期がずいぶん遅く、十一月ごろで、収穫が完全に終わらないうちに冬がきてしまう。

 秋の果実は、手入れが不十分だと成らないので、というか、秋に成る性質はまだまだ弱いので、もっと専用に改良した秋果専用のラズベリー品種があれば、そのほうが良さそうだった。
だが、オレが模索した範囲では、秋採りのラズベリー品種をうまく入手できなかった。
結局、品種改良待ち、ということで、いったん断念。



 園芸カタログのラズベリーの品種を眺めつつ、いろいろ探してみたが、一緒に載っているブラックベリーも見ると、意外なことに、ラズベリーよりもブラックベリーは熟す時期がずいぶん遅い。
こんだけ遅ければ、梅雨が終わってから、収穫できそうじゃないか。

 標高が高い高原なら気温が低くて、熟期をさらに遅らすことができるだろう。
これで梅雨明けの真夏に収穫できる、と判断して、涼しい那須高原でブラックベリーの栽培をしてみた。
品種はトゲなしのソーンフリーだ。

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一部黒くなってきて、熟し始めた
2008年8月8日撮影

 梅雨明けに収穫することはできた。
が、那須高原は夏にも降雨が多く、ツブツブの一個の果実のうち、果実の中の一部の粒だけにカビが生える症状が多発。
真夏は気温も高いので、腐りも早い。
おまけに、あまりにも酸っぱい。

 ブラックベリーの原産地では甘いらしいのだが、日本ではなぜか凄く酸っぱくなるようだ。
というわけで、タイベリーという美味な品種で、今やり直しているところだが、ソーンフリー栽培はなんだかんだと粘ったが、結局、ほぼ断念。

 日本在来の野生種として、モミジイチゴだの、クサイチゴだの、ナワシロイチゴだの、クマイチゴもどうか?。
でも、それらは結実のムラっ気が激しいでやんの。
野生状態で良く成ってる株もあるが、わざわざ苗を畑で育てても、ろくに成らん。

  クマイチゴは平野部では見かけないが、那須高原のオレんとこの畑にたまたま野生株が生えた。
日本の風土に合った在来品種で、いいかも?。
と思って大事にしたが、梅雨の中、クマイチゴの果実が少し成っただけで、しかも果実が黒く腐ってしまい、本当に古来からの日本の気候風土に対応した植物なのか?。

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これがクマイチゴの果実
2002年6月29日撮影

 まだまだ粘るオレとしては、梅雨を避ける方法として、極早生(ごくわせ)のラズベリーというものにも着目した。
これは、梅雨明けを狙ったブラックベリーとは逆で、梅雨入り『前』に収穫してしまおう、という作戦だ。
クサイチゴの「キイチゴ湘南」と「マイラビット」というものも買ってみた。

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五月下旬に収穫した。2004年5月29日撮影

 五月下旬に成るため、梅雨入り前に収穫できる。
これは良く育って繁茂した。
が、開花結実があまりに悪くてなあ〜。
結実性が不十分で、数粒を収穫しただけで終わってしまった。

 西欧のラズベリーが、カビには弱かったものの、と〜ってもたくさん果実が成る性質が、品種改良された園芸種であることを実感したよ。
また、梅雨は重大な問題ではあるものの、じゃあ、梅雨がない北海道ならラズベリーは産地化できるか?。
現実には北海道への導入の歴史は古く、でも、あんまり数増えてないから、梅雨以外にも問題があるらしい。
果実の日持ちの悪さとかね。

 ホームセンターで売っている赤色ラズベリーや、園芸カタログでのラズベリーたちは、華やかだ。
それを買って植えれば、簡単に育つ。
植えて数年、最初に果実を成らせることは、簡単だといえよう。

 だがな。
ラズベリーでお腹イッパイ、ボウル一杯、バケツに山盛り、というほどには、なかなか思うようにならないんだぜ。
毎年のように収穫量も年々アップして採りきれないほど大量に、ということが、うまくできない。
各自で自らやってみればわかることだが、オレ自身の栽培としても、ラズベリー栽培は、うまくいかないことが悔しかった。

 トゲのあるヤブの管理がめんどくさい、といえなくもないが、理由はそんなことじゃない。
ラズベリーの一番の問題は、雨が降り易い時期なこともあって、果実にカビが生え易いことだ。
腐りやすいといってもいい。

 というわけで、振り返ってみると、なんだか、うまくいってねえー!。
これはオレだけじゃなく、日本におけるラズベリーの導入とその後の動向そのものともいえるがね。

つづく
2011月6月8日 記
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