たらの芽二〇〇六年春版
 ひょろっと伸びた枝の先端から、たらの芽がにょきっと伸びてきた。
ある日それがなくなったが、うちの親がむしって収穫したことが判明。
そのまま日を経たら、今度はわき芽が伸びてきた。
嬉しいけど、うーん、なにしろうちのタラの木の本数が少ないのだ。

 タラの木ってな、苗木の状態で、それが伸びてくるとだな、まあ、春に伸びて芽が採れるのはそれはタラの芽として有名だけど、そのあと、タラの木は年々どうなるか知ってるか?。
木がぐんぐん大きくなる?。
確かにそうだ。

 だがな、うちの園芸用トゲ無しタラの木は、三〜四年もすると枯れてしまうんだ。
オレが買った園芸用タラの木(品種名 静岡みどり)は、野生のものより急激に早く大きく育つという特性があるが、そのあと、急激に早く枯れ出すという特性もまたあってな、ちょっとキリキリ舞いする栽培気分だ。

写真
収穫したタラの芽「静岡みどり」
2000年4月30日撮影

 どこがどうキリキリ舞いするかっていうと、高さ一〜二メートルくらいの棒状の苗の先端で、タラの芽がとれるだろ、春に。
そのあと夏にはぐんぐんと巨大化して木が大きく育っていくんだけど、夏には育った幹から樹液が流れ出したりして痛む木が続出。
その症状は快復することなく、成長しつづけなくて枯れたりしてしまう。



 だが!、地面からニョキニョキと離れた場所から、タラの新しい苗木が生えてくるんだ。
もっとも、雑草刈りをやってるとよくちょん切ってしまうんだけどな。
苗木を迂回して雑草だけ刈るのが難しくて、かなり、気をつかう。
離れた場所から生えてくるもんだから、おまけに、それがオレの都合の良い場所とは限らないから、というか思うように生えてくれないのだが、目印の棒を立てるなりして、特別扱いの小さな苗だ。

 この新しい小さな苗木を大事にすると、高さ一メートルくらいになったときから、タラの芽が採れるってわけさ。
そういえば、野生のタラの芽だって、高さ二メートルくらいの木で採ったものが多かったような気がする。
園芸用タラに限らず、野生種でもタラの木が大木に育つのは、なにかやや難しい気質があるのかもしれないな。

 で、一メートルが二メートルに育ち、二メートルから三メートルに育つときは急激ですごい勢いなんだけど、新しい小さな苗木も地面から発生させつつ、その小苗を大事にしておかないと、本体の大きなタラの木は枯れ出すもんだから、ちいとも安心できないんだ。
このサイクルを何度も何度もくりかえして今に至るワケで、で、小さな苗木の養生をオレは怠って少数だけだったから、その影響で今年はタラの芽収穫が少数になってしまったとワケなのさ。

 ま、もしもだ、大量に何十本もタラの芽が採れるようになったとしても、大量に腹一杯食うとオレは重度の腹もたれになったことがあるから、タラの芽は少しの量を大事に食べるのが最高!かな。
ホントは大量収穫であればその方がいいのだが…、まあ、少しの収穫であってもオレとしては良しとしよう。
2006年5月13日 記
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