ブヨ猛攻ゆえにミントの香り立つ果樹園にしたい
 イダダダ、ブヨの集中攻撃だ!。
こいつが腕にたかろうものなら、数秒後には血を吸い出す。
いてえ!。
蚊じゃ、ないぜ。

 アブでも、ないぜ。
ブヨは、ちょっと、小さなハエに似ている。
長さ三ミリくらいかな。

 平野部の水戸市の方では、ブヨは、オレはまったく見たこともないし、被害にあったこともない。
だが、綺麗な谷川などで生育する昆虫らしく、那須高原のオレんとこのブルーベリー園では、これが発生している。
軽井沢とかの高原にも、いるらしいがね。

 このブヨに刺されると、蚊よりも被害甚大で、皮膚は大きく腫れ上がる。
しかも、血が滲んだ痕は、この痕がなかなか消えねえ。
オレは最近あんまりひどい症状は出なくなったが、以前は、痕が消えるまで全治一ヵ月とか、治りかけはカユいんで気が済むまで掻いた場合なんか、痕が消えるまで一年間とかマジで要したよ。

写真
ブヨに三箇所刺されたが、周囲は盛り上がっておらず、この症状は軽い方
2010年6月30日撮影

 もし、夏服にスカート履いて素足でハイヒール履いた女の人が、朝や夕方に散策に来たとすれば、ブヨにめったやたらに刺されまくって、足はボコボコに腫れて、虫刺されの痕だらけになるだろう。
ズボンなら大丈夫なのだが…、半袖もけっこう刺される。

 そういう小さくても刺すと凄いんです、という恐るべき昆虫が、オレんとこのブルーベリー園の足元を見ればワンワン飛んでやがる。
昼間はあまり出てこないが、夕方はとくにひどい。
雨上がりで曇りの日なんか、太陽が照ってなくて涼しくていいと思っていたら、ブヨが大量に飛び交い、こりゃあ、やべえ!。

 チクチクと、いでえ、いでえっ!。
虫が体にたからないように、オレは腕を振り振り歩き続けて、まるで阿波踊りかダンスしながら歩かなきゃならないって、いったい何でオレは、こんな目に遭わなきゃならないのだ?。

 那須の開拓農民は、大変な苦労をして水田を切り開いたが、田んぼの中を『素足になって』農作業をすれば、さぞや、ブヨの集中攻撃を受けたと思われる。
泥田の中ではブヨから逃げることもできず、そのつらさは、想像しても恐ろしいぜ。

しばらくつづく
2010.9.13 記
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