パパイヤは関東でも栽培できるらしい
 オレは幼いころから「パパイヤ」の名前は知っていたが、食べたことは無かった。
なにしろ二十年前といったら、オレの田舎でパパイヤを見るのは不可能だったと思えるぞ。
あるところにはあったかもしれないけどさ。

 「パパイヤ」の言葉については、オレはテレビで覚えたんだと思う。
が、実物については、なにしろ庭にあるわけでもないし、親が買ってきたこともなかったからな。
だから、どんな味がするのか知らなかった。

イラスト
パパイヤとカリンは果実の見た目が似てると思う
これはカリンのイラスト


 十年ぐらい前の話だけど、近所のスーパーマーケットでパパイヤが売られていたんだ。
そのときの値段だけど、一個八百円ぐらい。
時代は変わりつつあったけど、まだ高かったな。

 半分に切ったら、黒いタネがゴチャゴチャ入っていた。
たしか、このタネは、食べたら苦かったように思うぞ。
めんどくさいが、スプーンで丁寧に取り除く必要があるな。
このタネ、地面にまくとすぐに芽が伸びるらしい。

 が、栽培の話はあとで、だ。
で、肝心のパパイヤ味はいかに?。
柿に似ている…とオレは感じた。
柿とバナナを混ぜてネットリとしたような味というか、歯応えというか、まあ、そういう味だった。

 うまいような、しかし変な味のような、ニオイだってあんまり良くなかったような気がした。
オレは、まあ、それなりにウマイと感じたが、人によって好みが分かれる味かもしれないな。
果実が痛んでいたのか、それとも元々こういう味なのか、どうもよくわからなかった。
なにしろ、値段が高いのであまり買ったことがなく、たくさん食べたことがなかったからな。

ハワイでパパイヤ食べ放題
 しかし、ハワイに行ったときに、パパイヤを沢山食べてきた。
なんでハワイに行ったかいうと、え〜と新婚旅行だったわけ(一九九七年のこと)。
で、ホテルの朝食ではパパイヤがたくさんあった。

 各自が必要量だけ取るバイキング式だったので取り放題だ(常識的な制限はあるだろうけど)。
オレはこりゃ幸いと思い、パパイヤをせっせと取ったわけだ。
パパイヤの味はいかに?。
以前に日本で食べた味と、う〜ん、大きな差はないぞ。

 柿の味に似てるが、しかし「メロンの味」の方にずっと良く似ている。
メロンの果実に、柿の味を少々加えて、そして少々腐り始めたような味、というのは言い過ぎかもしれないけど、大体そういう味だった。
なお、腹はこわさなかった。
味についてだが、少々変な味だけど、慣れればなんともないようになるんじゃないかな。

 マンゴーとかも食べたかったが、ホテルの朝食では全く見かけなかった。
しかし、パパイヤは大量にあった。
パイナップルもあったが、パパイヤよりは少なかったように思う。

 ハワイについてだが、バス観光をしたさいに、パパイヤの木をよく見かけた。
「パパイヤの木」を何で見つけたかというと、バスガイドがそう案内したからわかった。
ひょろひょろっと伸びた三メートルくらいの緑の木だった。

 ヤシの木をずっと小型にして、貧弱にしたような形だった。
なんだか頼りない姿だ。
そして、てっぺんの方に果実が数個ずつくっついていた。
実のつき方も、ヤシに似ている。

 その後、パパイヤはお店の休憩所で食べたし、コンビニエンスストアでもパパイヤが売られているのを見かけた。
どうも、ハワイでは、パパイヤはポピュラーな果物らしい。

パパイヤ栽培編
 いよいよパパイヤの栽培編だ。
茨城新聞で、県内にてパパイヤを露地で栽培する記事が載ってた。
春から秋まで育てて、晩秋には収穫して、冬には低温で枯れてしまうから、毎年新しい苗で育てるやり方だ。
これって珍しい育て方に思えるが、野菜の茄子(ナス)も本来はなんと『木』だそうで、毎年新苗で育てているから原理は同じだ。

 まず、パパイヤの果実を買ってきて、タネをまけば、いとも簡単に苗が大量にできる、らしい。
といってもオレはタネをまいたことはないけどな。
蒔けば、芽を出させるのは大変簡単らしい。
五月ごろなら、パパイヤのタネをまけば、一応グングンと育つらしい。

 で、そのまま育てると、いかにも南国の植物という感じの姿に育って、観葉植物としても良いそうだ。
そして重要な情報によると、パパイヤは「たったの一年」で実が成るらしい。
でも生育期間が不足するから、あらかじめタネから伸びた苗を室内で育てておいて、五月下旬ごろに露地植えすると、夏には小さな緑色の実が成るらしい。

 鉢植えなどの制約がある環境では実が付きにくいらしいので、なんでも、木をいじめることは絶対ダメなんだそうで、パパイヤは露地で育てることが大事らしい。
ただし!、実がついてから黄色に熟すまでに何ヵ月もかかるらしいので、そのまま冬をむかえてしまうと、温度不足によってあっさり枯れてしまう。

 だから、青い実のまま収穫して、野菜いためなどの調理に使ってしまえばいいと思うけどな。
もっとも、オレ自身がパパイヤを実際に育てたことは一度もないけどさ。

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