キュウリのキュウ太郎
 「キュウリのQちゃん」(メーカー製の漬物商品名)と、「オバケのQ太郎」をかけ合わせた題名で、意味はとくにない。

 一九九九年のオレの家庭菜園では、ナスが大豊作となった。
ホクホク喜んで、翌年もナス栽培したかったが、ナスというのは同じ場所で次の年も植えると、連作障害で不作になるそうだ。
そこで二〇〇〇年の夏は「キュウリ」をメインにすることにした。

 キュウリについては、もうだいぶ前、十年以上前に一度栽培したことがあった。
その年はマクワウリと同時だったな。
ツツジに絡ませて育てて、キュウリのぶっといのが採れた記憶がある。
が、それは放任状態での栽培だったし、ちゃんとしたキュウリの栽培方法についてはよくわからないので、園芸本で情報収集してみた。

 本によると、気温◯◯度のころ、◯◯◯という成分を主体とした肥料を与えて、充分に畑を耕して、マルチのビニールを張って、数粒ずつタネをまいて発芽させて、間引いて、育ったら摘心して、風通しを良くするためネットを張って絡ませて、実が大きくなりすぎないように毎日収穫して、肥料切れを起こさないように追肥を与えて、ウドンコ病が発生したら◯◯◯という農薬をかけて、こうしてああしてナントカしてカントカして…フムフム、大変よくわかる…わけねえだろっ、うざってえんだよクソやろう!。

 営利栽培の場合は、厳密な栽培手順が必要のようだが、オレの場合は趣味の家庭菜園だからな。
もっとラクな栽培方法でやらせてもらうぜ。

窮すれば休す
「四葉(スーヨー)キュウリ」というものが、家庭栽培用には最も向いているらしいことがわかったので、これのタネ探しをしたら、あったあった、さっそくこれを買った。

 四月下旬に、大型園芸店に行ったら、キュウリの苗が売られていたので、これは別の品種だったが、欲しくなったのでこれを買った。
さっそく家庭菜園の畑に植えたが、この時期はまだそれほど暖かくないためか、五月の連休明けまでほとんど成長しなかった。
こんなことなら、連休明けてから植えても間に合いそうだ。

 雑草とりはオレは全くやりたかねーので(と言いつつも実際にはやる)、今回もマルチングをすることにした。
なんやかんやで、キュウリ栽培には気合いをもって取り組んだのだが、結果は、惨敗。
発育不良で、どうやら肥料が不足したらしい。

 イチゴが発育しすぎで実が成りにくい現象を起こしていたから、土に栄養は充分あると思ったんだがなあ〜。
あと、前年のミニカボチャの跡地から離して植えたが、たった二メートルほど離した程度では連作同然でダメだったのかな。
キュウリは一本か二本収穫しただけで終わってしまった。

(急だけど)キュウリのキュウ太郎 おわり

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