ブロッコリーうまい
 冬は果樹の収穫なーんもねえ。
ヒマだ。
冬でも、スーパーの果物コーナーに行けば、いろいろあることはわかっているけどな。
イチゴと柑橘類と、バナナなどの輸入果物がメインかな。

 でも、イチゴはビニルハウス栽培のもので、大がかりすぎてオレには真似できない。
イチゴ狩りに行って、食ってきた方が手っ取り早い。
部屋の中で、イチゴを鉢で栽培するという手もあるが、オレんちは室内の事情によりやっていない。
冬の露地で栽培した果物は、伊予柑や夏ミカンが代表だが、オレの地方は暖かくないからこれも無理気味だ。

 じゃあ、冬の果物は他にないかと探してみたら、園芸カタログにはフユイチゴという木イチゴもあった。
冬に実が成るという変わった木イチゴ(ラズベリー)だが、関東南部から南の地方に自生している常緑樹だそうで、これも基本的には暖地向きの果樹らしい。
「ポツンポツンと実が付く」とか山野草の本に載っていたので、多収穫ではないようだ。

 オレの地方でも、冬の収穫はやればいくつかあるだろうけど、栽培の手間や効率を考えると大変そうなので、あまり気が乗らなかった。
結局、冬は収穫なし、のままだった。
だが、一九九九年の十二月から二〇〇〇年の二月にかけて、真冬にブロッコリーを収穫した。
ブロッコリーは野菜だけど、この内容について、ちょっとお知らせしよう。

写真
この写真はオレが撮影したものではなく、
http://www.mars.dti.ne.jp/%7Eja2ify/brokkori.htm
から引用したものだ(現在リンク切れ)

苗購入と植え付けと収穫時期
 いやなに、家庭菜園では夏のナスの収穫が終わったので、秋からは何を植えようかということになったんだ。
で、園芸店の野菜苗コーナーに行ったら、キャベツやカリフラワー、ブロッコリーの苗が売っていた。
説明ラベルを見ると、これらの植え付け時期は九月から十月で、収穫は一月ごろとなっていた。
一月ごろか、フムフム、真冬に収穫できるじゃん。

 キャベツやカリフラワーは一回収穫したら終わりらしいが、ブロッコリーは脇芽が次々に伸びて、長い間にわたって収穫できるという。
長く収穫できる、というのが気に入った。
ブロッコリーは果実ではないけれど、食べるところはつぼみの固まりで、幹(枝?)の先端に着くから、ほら、実っぽいじゃねえか。
真冬に収穫できる果樹はあまり無いし、冬は雑草が生えないという利点もあって、オレはブロッコリーを栽培することにした。

モンシロチョウ来襲
 で、園芸店でブロッコリーの苗を買ってきて、九月末に家庭菜園に植えた。
で、育ててみて気がついたことだが、モンシロチョウの被害がすごいのなんのって、オレは今だかつて病虫害でこれほどやられたことはないぞ〜。

 アオムシに猛烈に食べられることムチャクチャ甚だしい。
アオムシを片っばしから取り除いても、毎日のようにモンシロチョウに新たにタマゴを生み付けられるんだもんなー。
卵はたちまち幼虫に育って、放っておくと、葉っぱを穴だらけに食われてしまう。

 とてもじゃないけど、ブロッコリーの苗全部を守れそうにないので、二本だけ育てることにした。
でも、たった二本のブロッコリーでも、モンシロチョウの産卵とアオムシの食欲は猛烈だった。
寒くなるまでの間は、卵とアオムシの駆除に追われる日々となってしまった。

 でも、オレの集中管理?がよかったのか、二本のブロッコリーはまあまあ、よく育った。
寒くなって、霜が降りるころになって、ようやくアオムシの被害が減ってきた。
やれやれ、まいったね。
寒くなっても、全くいなくなるわけではないけどな。

ブロッコリーの収穫
 ブロッコリーの株も意外と大きくなって、一メートル四方くらいに育った。
高さは五十センチほどだ。
収穫はまだかな〜っと。

 そして、いよいよ、つぼみの部分がボコボコと伸びてきて、ブロッコリーの収穫が始まった。
最初の収穫は、大きいのがとれた。
市販のブロッコリーと大差ない見事さだ。
これを収穫したあとは、説明どうりに今度は脇芽が伸びてきて、小ぶりだが再び収穫できた。

 小ぶりでも、ブロッコリーをゆでるときはどうせ小さく切るんだから、かまわん。
オレの弁当のおかずとして食っちまった。
全体的に見ても、ブロッコリーは量もなかなかの豊作ぶりで、外観もキレイにできた。
オレとしても豊かな気分でうれしい。

 さて、アオムシの被害があまりにも猛烈だったので、二〇〇〇年以降もブロッコリーを栽培するかどうかは未定だな。
対策は、細かいアミ(防虫網?)をかぶせておくだけで、被害が少なくなるようだ。
単に、モンシロチョウが葉っぱに近付けないようにするだけ、のこと。
この情報を知ったのはだいぶ後だったので、オレは試したわけではないけれど、とりあえず後日の検討課題にした。

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