夏に葉っぱが枯れたハスカップ
 ハスカップは、夏の直射日光に弱いみたいだ。
夏が過ぎると、葉っぱが枯れてしまって、落葉したかのようだ。
カーランツだったら、夏に落葉が甚だしいが、ハスカップまでがそうだったとは、知らなかったよ。

写真
ハスカップ 2007年9月16日撮影
写真の枝についた緑の葉っぱは、再生してきた葉

 問題なのは、葉っぱが落ちるだけならともかくとして、枝もある程度枯れてしまうことだ。
だから、年々、これ以上、木が大きくなっていかない。
カーランツだったら、落葉しても枝は生きていて、年々株は大きくなっていくのだが、ハスカップ栽培は関東では問題あり、といわざるを得んわな。

 園芸誌を見ると、たまにハスカップのことが載っていることがある。
青い果実が素敵な写真になって載っていて、植えれば実がなるかのような夢みたいなことが書いてある。
ハア?。
果樹の園芸の本にはまったく『夢』みたいなことがよく書かれててあって、それを信じて育ててきたオレにとっちゃあ、こうだ。

『色は匂へど散りぬるを、浅き夢見し酔いもせず』だっ!。
いろはにほへとのパロディーで、オレの勝手な意訳はこうだ。
『色鮮やかに匂い立つようだったが、それは散って、浅はかな夢を見て酔いしれていた』ということだっ。

 果物がたくさん成る光景を夢見ても、現実にはそうじゃない。
たくさんの苗木を植えて実が成るまで三年どころか、それ以上も何年間も収穫なしで苦労つづきの有り様は、その間の絶望感たるや、植えた人のみぞ知る穀潰し体験というか、ただごとじゃない。

 ここではそれ以上触れるのをあっさり中止して、ハスカップなんだが、那須高原という気温がいくらか低めの場所に植えて、夏でも夕方は日が当たらないいくらかマシと思われる条件の場所に植えていても、この夏枯れぶりだ。

 ハスカップについては、北海道は全く別として、栽培をすること自体や、果実の増収だの、加工品の展開だのは、本には載っていても、半ば夢というか無責任というか、書いた人は自分では栽培していないんじゃないかと思うが、現実には無理っぽいということだ。

春の妖精 果物版
 オレなりにこれを一応納得できるよう解釈してみた。
ハスカップは、クロミノウグイスカグラともいい(黒実の鶯神楽?)黒い実だが、それとは逆に赤い実もあって、赤い実のウグイスカグラはグミの実によく似ていて、ウチの近所でも赤い実のウグイスカグラは山林の中にときどき自生している。

写真 写真 写真
ウグイスカグラ 2004年5月19, 25日撮影
近所(茨城県)の山林で撮影

 薄暗い山林の中に生えているのであって、これだから、夏の直射日光に弱いのだと思うよ。
でも、赤い実のウグイスカグラは、夏の直射日光に当てても夏枯れしないようだがな。
味も形もグミによく似ているが、木の伸びも、実の付き具合も、味も、赤いウグイスカグラはグミに一回り劣る感じだ。

 春の植物には、『春の妖精』と呼ばれる植物群があって、春になって日射しが温かくなるとすぐさま芽吹いて、花が美しく咲いて、結実して、山林の木々が緑濃くなって日が地面に届かなくなる前に全てを終わらせる、という速攻を特徴とする植物群がある。
カタクリの花とか、スミレとか、春蘭とかが当てはまるらしい。

 で、果物好きのオレとしては、ウグイスカグラもこの仲間に入るんじゃないかと勝手に解釈しているところだ。
ウグイスカグラは春の開花が早い上に、開花してから二ヵ月以内に果実が熟し、五月下旬には熟すという、果物界では最もすごい速攻ぶりだ。
他には、モミジイチゴも超早くて、これも山林内に自生して五月下旬には熟し、サクランボよりもさらに早い収穫期を特徴とする。
山林内に自生しているから、夏の間はというと、緑濃くなって薄暗い山林内で、ただ生えているだけだがな。

 というわけで、ハスカップは、他の果樹の下に植え付けて、そんな日当たりが悪くても、ちゃんと実を付けるんじゃないかと、木の下で大丈夫じゃないかと思っているんだが、それはまだ試してないけどな。
ともあれ、ハスカップの耐暑性は、カーランツと同じかそれ以上に夏に弱い、と判断しておこう。
2007年10月23日 記
作者を誉めるメールを送ってくれえ〜!
▲目次へ戻る