エンジン付き刈り払い機を購入
 これまで雑草はカマで切っていたけど、暑いし、汗だくになるし、毎年広い範囲をやるのは、ツライ作業だ。
そこで、機械の「刈り払い機」を買おうと考えた。
刈り払い機を使えば、キレイさっぱり雑草を刈り取れそうだし、ラクに済みそうだ。
それにクローバーが生えようが生えまいが、刈り取った状態の園地なら、問題もなかろう。

 これでいい、購入だっ!。
「草刈り機」と「刈り払い機」は似た言葉だが、製品は別物のようで、オレが買ったのは回転する刃が長い柄の先に付いている「刈り払い機」の方だ。
小型で三万円ぐらいの安いやつを買った。

写真
刈り払い機 2000年12月2日撮影

 ガッガッガッガッガッ、バリバリバリっ!
エンジンを起動すると、爆音とともに刃が猛烈に回転して、恐怖だ。
雑草モサモサのところでも、左右に振り回しているだけで雑草を細かくみじん切りにしてしまう。
かなりせいせいした。

 ただし小型・安価のものを買ったからパワー不足で、おまけに刃の回転軸に草がよくからまる。
かといって、絡まった草を取り除こうとエンジンをかけたまま刃に触ろうものなら、指全部を一気に切断するくらいのパワーはある。
おっかねえ。
だから必ずエンジンを止めてから、絡まった草を取り除いている。

機械はコストが高いし面倒くさい事も多い
 刈り払い機の「刃」の危険は注意すればなんとかなるとしても、基本的な欠点は、まず、値段が高いことだ。
三万円といったら、スーパーで果物を千円も買ってデザートに食べれば、これが三十回もできてしまうじゃん!。
趣味の栽培なら、三万円の農業機械を買うよりも、三万円分の果物を買った方がトクだろうな、という、まず根本的な問題がある。

 それに、刈り払い機を使っても、草を抜くわけでなくて根元から刈り取るだけだから、日数がたてば雑草は再び猛烈に生えてくる。
畑をキレイに管理するなら、一ヵ月に一度は刈り払いしなくちゃならないだろうな。
そんなに無理だっ。
オレはやりたかねーな。

 といっても、実際には仕方なくやっていたが、機械を使ってもけっこう疲れるんだ。
我慢してやっていると、そのうち燃料切れをおこすので、時々補充する。
タンクや手がアブラっぽくなるので、手拭きタオルが必要になって、余計な荷物がまた増える。
予備の燃料も空っぽになるので、ガソリンスタンドに行って「二サイクルエンジン用の混合油」を買わなきゃならない。
混合油とは、ガソリンとオイルを混合したもので、指定された混合比率をガソリンスタンドの店員に言って、買うわけだ。

 刈り払い作業は、服だって汚れるので着替えなきゃならないし、長靴にも履き替える必要がある。
回転刃がすり減ったら交換や、冬は燃料を抜いておいたり、それなりの機械の整備だって必要だ。
これらの行為自体が、もう〜〜、すっごく!めんどくさい。

 ラクになると思ったら、余計な手間がすっごく増えるし、カネだってどんどんかかる。
総合的に判断すれば「ラク」になんかなっていねえ!。
ラクになったように見えて、ラクになっていないわけで、こんなめんどくさいコトいつまでもやってらんねえぞ、もう!。
オレはオレなりのやり方でやってやろーじゃねえか。

試行錯誤の雑草対策
 「刈る・抜く」以外の雑草対策となると、農業では「除草剤」を使うことが代表的だ。
除草剤も「危なっかしい」ことは変わりないが、カネも要るし、管理も面倒そうだし、健康にも悪そうなので、趣味の栽培をしているオレとしてはパスしよう。
といいつつも、うちの雑草がよく隣の畑に侵入して迷惑をかけているので、境界付近はよく隣人に除草剤で「枯らして」もらってお世話になっているありさま。

 また「耕す」ことも、除草の大きな効果がある。
でも、野菜畑ならいいが、果樹畑で耕したら果樹の根っこまで切ってしまう。
だからオレは「耕す」ことは一切していない。
第一、大変だし。

 黒いビニールで地面を覆って雑草を防ぐことも、野菜栽培では大変よく使われている。
マルチング(mulching)といい、マルチ(mulch)は、根覆い・敷きわらの意味だ。
マルチ商法と発音は似ているが、つづりが違っていて、こちらのマルチ(multi)は、多数・複数・多面的の意味で、マルチ商法は「連鎖販売取引」のことだ。

 黒ビニールは一年ぐらいで痛んでしまって長持ちしないので、ビニールハウス用の古いビニールや、段ボール紙、古いじゅうたん、廃材の薄い鉄板などで、地面を覆うことをいろいろやってみた。
が、畑の広い面積を覆うのは、第一に、材料が不足してしまう。
薄い鉄板(縦横五十センチ四方くらい)は比較的使いやすかったが量が少なかったので、果樹の根元周りだけの限定的にしか使えなかった。
段ボールはひとかかえ使っても、あまり広い面積を覆うことができず、軽すぎて使い勝手がイマイチ。

 ビニールやじゅうたんはいくらか広い面積を覆えたが、強風でめくれやすくて、すそを地面に埋めるという余計な作業が必要になる。
それにビニールは、月日がたつと品質が劣化して巨大なゴミと化してしまった。
捨てるにしても、材質・量的にビニールは処分がやっかいだ。
古畳も一応知っていたが、入手の交渉がめんどくさかったのと、運ぶには重すぎるのでやらなかった。
う〜む、どうしようか?。

つづく

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