枇杷の耐寒性品種『大房』が開花した
 ビワの中でも、開花期が最も遅いという『大房』という品種。
数年前にめでたく入手できたので植えといた。
それにしてもビワの苗木って、最初は成長がのろい。

 ビワって大きな木に育ってしまうのに、小さな苗木のときは伸びがずいぶんニブイと思う。
というわけで、オレとしてもその後はしばらくの間、この苗のことは忘れかけていた有様だった。
と、そんなある日、ふと見たら、花が咲いているでやんの!。

 開花するまで、オレ、気付かなかった。
油断しすぎだ!。
一応言い訳すると、木の正面?からみると花は見えなかったが、木の後ろに回ってから見ると、花があるのが見えた。
たまたま裏側の方で開花していたので、気付きにくかったよ。

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育ってきたビワの木。花は裏側で、こちらからはよく見えない
2013.3.22 撮影

 気付いたのが3/20の春分の日のときで、暑さ寒さも彼岸まで、というからには、このあと寒波がくるとは思えないので、もう大丈夫だろう。
彼岸過ぎてから開花するのなら、寒害に遭うこともないだろう。
まあ、その後3/26に霜が降りたけど、冷え込みは弱めだった。

 開花期の遅さの『良さ』について、ここで改めて説明すると、ビワは厳冬期に咲くという問題点がある。
本来ビワは南方産の果樹だろうから、冬でも暖かい地域なら正月〜2月に開花しても平気だろうけど、北で冷える地方でも真冬に咲いてしまうので、花や幼果が凍死して結実しないことがある。

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ビワの花。まだ咲き始めだ。
2013.3.22 撮影

 でも、厳冬期が過ぎ去ってから咲くのであれば、暖かい春になっているので寒害に遭いにくい。
開花の早い遅いは、ビワの品種によって差があり、ビワの大房は最も遅い時期に咲く。
げんに千葉県のビワ品種は、今では大房が中心となっている。
オレが住んでいる茨城県は千葉県の北であって、ビワを育てるのは、もう気温の限界地点に近い。

 というわけで、大房が欲しいと以前から思っていんだよなあ。
それが今回めでたく初開花して、春の彼岸過ぎに咲いてるわけよ。
ビワの大房という品種、この開花期の遅さは本物だ。
すげえぞ。

 もう、ウメの開花だって後半で、桜の開花も近い。
ウメが寒い中、結実することを思えば、この後に咲いたビワは大丈夫だろう。
あとは、このビワが虫や鳥に食べられないよう、オレが管理していけばいい。
袋かけとかやったことないけど、やってみようかなあ。
2013.3.27 記
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