ブラックベリーの果実が成ったがな
 うちの庭にあったブラックベリー、これが豊産性でなかなかよかった。
熟す時期は七月。
こってり成る。
やや腐る果実もあったが、それよりも問題だったことは、酸っぱい、ってことだ。

写真
ブラックベリーの品種でボイセンベリーだろうと推測
2005年6月28日撮影

 ぱくぱく食べては、すっぱさに食べ続けることができなくて、もう困り果てた。
困ったことは他にもある。
地面をウニョウニョ這う地這性のブラックベリーだったので、柵にヒモで結わえたりしたが、一年で二メートルも細長く伸びてくるから、多数伸びてくると、もう管理しきれなかった。

 あと、気付いたこととして、伸びる枝によっては、トゲつきの枝があった。
トゲなしの枝もあるが、トゲつきの枝もある、という不思議な状態だったな。
果樹栽培では、こんなときは、接ぎ木苗の台木からトゲありの枝が伸びた、という可能性を疑ってみる必要がある。
台木は、先祖帰りした性質のものが出やすいのでね。

 が、うちのブラックベリーは、台木から枝が伸びたというわけではなさそうだった。
というか、ブラックベリーは接ぎ木でなく、挿し木で殖やすだろうし。
一応調べてみたら、ブラックベリーのうち、ボイセンベリーという品種は、半トゲ性だという。

 半トゲ性というのは、何かの状況によって、同一品種なのに、トゲのある枝が出たり、出なかったりする、という性質を持っているらしい。
というわけで、うちのブラックベリーは、このボイセンベリーという品種のようだった。

 トゲのある枝が伸びたときは、元から切り取っていたが、それでも次々と発生して、困った。
オレは、手入れを怠って、放任したので、ヤブと化してしまい、後日、このブラックベリーは母親によって元から全て切られてしまうという非運をたどることになってしまった。

ソーンフリー登場
 オレとしては、新たな展開を考えた。
地面を這うツル状態は管理がめんどくさいならば、立つタイプのブラックベリーならどうだ。
木が立つタイプというのは、通常のラズベリーというのはこの立つタイプであって、実際には、樹木のように立って伸びるというほどでもないが、ブラックベリーは這うタイプが多いとはいえ、立つタイプもあるという。

 トゲありでもいいから立つタイプのブラックベリーが欲しいと思って、苗木を調べたら「ソーンフリー」という品種は、半立性(どう読むんだ?、はんりっせい?)らしい。
このソーンフリーならどうだ?。
ソーンフリーは、トゲ無し、だそうだ。

 ソーンがフリーということは、ソーン=トゲ、という意味だろうな。
よし、このソーンフリーを買うことにしよう。
で、インターネットで調べて、通販で購入することができた。
そして、那須高原の畑に植えておいた。

 植えて一、二年は、枝が伸びても、さほどでも無かった。
が、今年(二〇〇八年)だが、急激に伸びて、勢いがついてきた。
そして、昨年までの枝に、つぼみがぎっしり着いた。
なんだか、すごいぞ!。

 それにしても前年までは、樹の伸びがやや弱々しかったから、雑草との競合状態では負けてしまいそうに見えた。
で、雑草防ぎのためにブルーベリー栽培用につかっているオガクズを、ソーンフリーの根元に敷き詰めておいた。

写真
那須高原の畑に植えたソーンフリー
2008年5月19日撮影

 このオガクズのおかげで、今年は雑草もそこそこ防げて、ぐ〜んと成長!。
そして、ついに熟すときがやってきたのだった。
わーい!。

 ブラックベリーの熟す時期は、ラズベリーよりも遅い。
ラズベリーだったら梅雨の雨で腐りやすいという問題があるが、ブラックベリーは熟す時期が遅いために、というか、オレもそれを見越して、わざわざ気温の低い那須高原に植えておいて、梅雨が完全に明けた八月上旬に熟し始めた。



 ブラックベリーは、最初、果実が赤くなる。
赤くなって、それから、黒く熟しはじめる。
赤い色のときは、もちろん未熟だからすっぱい。

写真
一部黒くなってきて、熟し始めた
2008年8月8日撮影

 黒く熟せばもうすっぱくないと思いきや、食べてみたら…。
うあーっ!。
やっぱり酸っぺえーっ!。
ラズベリーよりも大きな実で、食べごたえもあるのだが、それが丸々すっぱいとなると、いつまでもつまみ食いしているわけにもいかねえぞー!。

 完熟を待てば甘くなる、という情報を知っていたが、完熟まで待っていると、粒の一部が腐り出した。
さらに待っていると丸ごと腐り出した。
どうしろっちゅうんじゃ。

 おまけに、枝がぐんぐん伸びるのはいいのだが、天高く伸びた枝が自分の重みに耐え切れず、伸びた枝が横に倒れてきた。
オガクズを突き抜けて生えてきた雑草とこんがらがって、またもやヤブ状態に。
だから、地表はまたもや、なにがなんやらごちゃごちゃ状態になってきた。

 さらにおまけに、ブラックベリーは伸びた枝が倒れこんで先端が地面に触れると、そこから根っこが生えてきた。
根が生えた状態で切り離すと、新たな苗木の出来上がり、らしいのだが…。

 なにしろ地面に向かって伸びた枝に、その先端から根が生えてきたということは、それを切り離すと、脇芽は下を向いて伸びているという、スッゴク変テコな苗木だ。
水や養分は、幹を逆流しているのだろうか?。
もっとも、芽は下を向いて伸び続けるわけではなく、一応、根っこが生えているところから、新たに芽が上向きで生えてくるらしいのだが。

 あー、もうっ!。
酸っぱいし、ヤブだしっ。
今後の展望も述べておこう。
直立性ブラックベリーという新品種が開発されたらしいので(品種名カイオワなど)、それは味も甘いそうなので、今後の候補としておこう。
2008月11月21日 記
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