フレッシュ酸味のスダチ
 ユズに近い仲間である「スダチ」について述べてみよう。
そもそも、スダチってなんだ?。
なになに、本によると、スっぱいタチバナということから命名されたとかかんとか。

 徳島名産の柑橘類だそうで、酸っぱい酸味で、焼きサンマにふりかけて食うとうまいらしい。
酸味がうまい?。
だったらレモンを使えばいいじゃねえか。

 とか思っていたが、オレ個人としては、北関東で植えられるミカン類は限定されていたから、植えられるものはなるべくたくさん植えたかった。
スダチとやらは耐寒性が強いらしい。
北関東でも大丈夫らしい。

 しかも、樹の大きさは二メートルくらいで小さな樹らしい。
なんといっても、ミカンよりも耐寒性が強いらしい。
この点がとくに魅力的だった。
結局オレ、買って植えたよ。

北風とスダチの育ち
 成木になっても小さな樹ですむ、ということから、オレは自宅の庭に植えることにした。
スダチは結局二本買ったので、庭に一本植えて、もう一本は畑に植えた。
だけど、畑に植えたスダチは、冬に落葉して枯れてしまった。

 北風が当たると違ってくるようで、直接北風が当たるとダメージが大きくなるみたいだ。
自宅は、北風が当たらないし、日当たりの良い場所に植えたので、こちらのスダチは大丈夫だった。
その後はどんどん大きく育ったよ。

 でもよ、全体的に見れば、スダチの育ちはのろいねえ。
スダチのソダチが悪い?といったら、ダジャレになっちまうがな。
なにしろ、実が成りだすまで三年とかは、まだまだ全然ダメ。

 オレの場合だと五年くらいかかったかな。
まったく、伸びが遅えんだよなあ。
今は大きくなったからいいけどよ、柑橘類というのは育ちがのろいものが多いみたいだね。

スダチの花が咲いた
 一九九七年は結構成った。
といっても、計二十〜三十個くらいか。

 次の年の一九九八年は、収穫がたったの数個だけ。
大幅に剪定したのが原因かもしれない。
よくわからん。

写真
スダチの花 1999年5月22日撮影

 さらに次の年の一九九九年は、多数の花が咲いた。
み〜か〜ん〜のは〜な〜が咲〜い〜て〜いる〜♪
スダチはミカンの仲間で、白い花で見栄えもよし。

 北関東ではミカン栽培は無理気味なので、オレはミカン栽培に一種の憧れがあるが、ミカンの花についてはスダチで一応実現できた。

 幼果もたくさんついたし。
百個ぐらいだろうか。
八月下旬ごろには、果実もまあまあの大きさに育った。

スダチが成った
 九月には、サイズもさらに大きくなって、果汁も充実してきた。
実をちぎりとって、歯を使って、皮をはがすことができる。
スダチは普通こんな食い方はしないけど、ここで中身をガブリと食べると、早生温州ミカンをすっぱくしたような味だ。

 スダチは酸味が特徴だろうけど、意外なことにそんなに強烈にすっぱいわけではなく、がまんすれば食える酸っぱさだ。
スダチは、一九九九年は大豊作で、収穫ザクザクとなった。
九月のころは外観は緑色で、スダチは緑色のときに使うことが一般的らしい。

 が、寒い時期になるまで放っておくと、果皮は黄色になるらしい。
黄色になると果汁が減るので、あまり使わない、と本には書いてあったが、サンマが出回るのは寒くなってからじゃねえかなあ。

 焼きサンマと緑色のスダチは両立しないのでは?、とオレは思ったがなー。
スダチの名産地の徳島県と、オレが住んでいる北関東の気候の違いかもしれない。

 一応補足すると、柑橘類の色付きというのは、冬にさしかかって気温が低下しはじめると着色が始まるらしい。
なお、レモンは緑色の状態で収穫しているそうで、専用の管理をして黄色に変化させるらしい。

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