ユズが大きく育つまで思わぬ乱戦
 前からほしかった柚の木が、ようやくぐんぐん育つようになって、実をつけるようになってきた。
樹が大きく育って、実がたくさん成って、めでたしめでたし。
と、一件落着したいところだがな、思わぬ苦戦の事態がいろいろあるもんだから…、キリキリ舞いして困っちゃうぜ。

イラスト

 ちょっとふりかえってみると、キリキリ舞いの序の口は、思い起こせば、やはりアゲハの幼虫が葉っぱを食べてしまう害というのが、回数も多くて、被害もでかい。
ある日、ユズの苗木を見る。
アゲハの幼虫がついてる。
駆除する。

 またちょっと日がたって、苗木を見る。
またアゲハの幼虫がいて葉っぱ食ってて、卵も産みつけられている。
駆除する。

 またちょっと日がたって、苗木を見る。
またアゲハの幼虫がいて葉っぱ食ってて、卵も産みつけられている。
駆除する。

 とまあ、こんなことを延々と繰り返すありさまで、でも、こまめに見回ったおかげで、ユズの苗木がひょろひょろながらも育っていって、これでもう、なんとか大丈夫だろう。
と、安心して油断して、ちょっとじゃなく、けっこう日がたって苗木を見たら、たまげたことに今度は葉っぱがほとんど食われて、苗木は枝だけになってた。
大ダメージだ!。

 アゲハの幼虫は、ブクブクと大きく育っているしよ。
オレはかなりアタマにきたので、急いで植木ハサミを持ってきて、ハサミの先端で、幼虫の胴体の背中にチョイとちょんぎりの切腹(切背)をば、これでもくらえ!。
なぜ幼虫を完全にまっぷたつにしないかというと、返り体液でハサミがべったりしてしまうから。

 幼虫が悶絶に痛がって、虫とはいえ胴体チョッキンされればやっぱり痛いと感じているようで、ふふっ、思いしったか、害虫の苦しみはオレの喜び、害虫が痛がれば痛がるほどオレの喜びは増していくのである。
実際には、もんどりうってクネクネする様子は気持ち悪いが、地面に落として足でふんづけるのは意外と思うようにつぶれなかったりするしな。

ユズの木でけーよ、トゲもあり
 ユズの苗木も、そんな多難の幼少時代を過ぎれば、ある程度大きくなるともうアゲハの幼虫による被害はなくなった。
意外だった。
新しく伸びる茎葉が、若木時代のヒョロヒョロとは違って、勢いがついて固めでしっかりしたものになったせいかな。

 めでたし、めでたし。
ところで、近所でも車の窓から見える光景では、晩秋に黄色いユズが青空に冴えてキレイなんだけど、ユズの木そのものがデカイのだ。
高さ四メートルぐらいに育ってて、でかい。
柚という木は、柑橘類ではすごく大きくなる木のようだ。

写真 写真
木の梢は、下から見上げる大きさ

 温州ミカンよりも夏ミカンの樹の方が大きいけど、その夏ミカンよりも柚の樹の方がさらに大きい。
伸び盛りになると、一年で何十センチも枝が伸びたりして、もうぐんぐんぐん!、とオレのうちの柚も大きく高く育っちまったよ。
もう高さ四メートルぐらいに育ってしまった。

 約二十年かかってるけどな。
高さを切り詰めるってもなあ〜。
トゲがあって、鋭くて長いトゲが柚の木にはあって、木に登ることは不可能だ。
いてーんだ、これがよ。

写真
トゲは長さ三センチくらいある

 ちょっとというか、かなり恐い。
もしも、収穫のときなどに枝をひっぱって、跳ね返った枝が、すごい勢いで体に刺さったりすれば、一〜二センチくらい突き刺さりそうだ。
だから、枝はそっと扱う。

 大きな枝を切ったら切ったで、トゲで痛くて危なくて片付けにも困る。
幹の部分の太枝のトゲがあぶなっかしいので、オレはいちいち植木ハサミでトゲを切っておいたがな。
そういえば、枝を切ったといえば、それまでにアゲハに食べられた全被害量を上回る葉っぱの量を、オレ自らが切ったよーな気がするが…、まあ、あまり考えないようにしとこう。

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収穫するのもトゲが痛くて一苦労。2010年12月20日 撮影

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枝を地面に投げ捨てていると、まきびしみたいになって、足裏に突き刺さって危険!

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