イチジクを続々導入して大攻勢をかける
コンテッシナというイチジクの新しい品種を購入して、冬に枯れそうになったけれど、6月以降にじりじり伸びてきた。
実がなるかも?
と思って、よく確認したが、果実はついていない。
幹が枯れたが、根元から再生中のコンテッシナ 2012年6月15日撮影
さらに成長中 2012年8月10日撮影
果実は着いていない 2012年8月10日撮影
無し、か。
実が一つも付いてない。
結実性が良い方ではないようだ。
というのは良く成る品種だったら、イチジクは初年度からでも実がズラズラ付くんだけどなー。
ところで、2012年の6、7月に秋田ブルーベリーシンポジウムに行ったとき、帰り道の宮城県で、知人からイチジクの苗木を2品種もらった。
品種名はラベルを見ると、ヌアールドカロンとスルタンだった。
この品種、オレは全然知らないなあ〜。
茨城県に帰って自宅の庭に植えたあとで、ネットで情報を調べてみた。
すると、ヌアールドカロンは特に高品質だそうで、評判が高い。
スルタンはサルタンともいい、味の評価は良い。
が、どちらの品種も、果実は成り易いという程ではないらしい。
もらった苗木は、枝がよく伸びた大苗だったが、果実は今でもまだ一個も着いてないしな。
すぐには成らないとしたら、オレとしてはなんだか待ちきれない気分だ。
そもそもオレんちの自宅があるあたりの畑は、黒土の層が分厚いので、果樹を植えても実が成り出すのが遅い、という傾向があるし。
店頭じゃ、もうすでにイチジクの果実が売られているんだぜ。
オレもすぐにたくさん成り出す品種がええなー。
できれば、8月から熟す品種がいいなー。
小さくてもいいからさあー。
小粒品種でもいい、となれば最初に思いついたのが、かつて栽培したことのあるセレストという品種。
そこで近所のホームセンターへイチジクを探しに行ったら、珍しいことにセレストの苗木を発見した。
800円ぐらいだった。
この値段ならイイ。
ということで、購入しといた。
そうはいっても、このセレストの苗木にも果実は付いてなかった。
以前の栽培経験からいっても、これもまた、すぐに実が成り出すような品種じゃあ、ない。
というわけで、セレストは一応キープ君として保持することにした。
別の新しい品種を導入してみたいな。
イチジクを植える場所なんだが、今年は庭にあったツゲとか南天とかアジサイとか、観葉の植木を切って跡地が空いていたので、新しく植えることが可能だ。
さて、セレストを売っていたホームセンターには、売り場を見て回ったら、ミニイチジクシリーズというものが売られていた。
苗もミニサイズだったが、小さな苗木なのに、もう実がついているものがあった。
その苗のラベルには、ホワイトイスキアと印刷されてた。
ホワイトイスキア?。
知らない品種だったので、買うかどうかは、あとでネットで調べてからにしよう。
というわけで、とりあえずいったん帰った。
さて、他に候補として思いつくのは、コンテッシナを購入したときに、最後まで比較検討したノルドランドだ。
ノルドランドって、ネットで確認すると、実が成り易い方のようだ。
通信販売は面倒だし、ジョイフル本田というホームセンターで売っているという情報を見つけたので、直接クルマで買いに行くことにした。
茨城県守谷市のジョイフル本田まで行く。
着いて探したが、ノルドランドが無い。
う〜、せっかく遠いところを来たんだけどな。
代わりに目についた品種として、バナーネがあった。
バナーネは、別名ロングドゥートともいう。
バナーネは、最近、人気が高い品種だ。
この品種は以前からオレは知っていたが、高価なので買っていなかった。
が、2000円台で、以前よりは安くなっていた。
また、バナーネの耐寒性は中程度だが、桝井ドーフィンよりは強いので、茨城北部に住むオレのところでも大丈夫のようだ。
手ぶらで帰るのもナンだったので、バナーネの苗木を買い込んだ。
小さな苗木なのに、若い果実が5個以上すでに付いていた。
実がずいぶん成り易い品種のようだ。
これは、かなり有望そうだぞ!。
さて、買えなかったノルドランドは、他の店にあるかも?と思い、今度は小美玉市(おみたまし)にある花木センターに行ってみた。
ここは安売りだし、品種が多い。
おおっ、ノルドランド発見!。
買い込む。
苗木には、若い果実が2個ほど付いていた。
成り易い品種ということは本当のようだが、そんなにザクザク成る品種というわけではなさそうだ。
が、ホワイトイスキアという品種をここでも見つけた。
これがな、小さな苗木だというのに、ノルドランド以上にすでに実がよく付いていた。
ホワイトイスキアは、ザクザク成りそうだ。
この苗木もゲット!。
小さな苗木なのに実がよく着いているホワイトイスキア
2012年8月15日撮影
ホワイトイスキアについて調べてみると、耐寒性は中の強、果実は小さいが味良く、実は成り易く、裂果しにくく、収穫期は8月以降、といったところだった。
気になる耐寒性が中の強なら、オレんちでも大丈夫だ。
さて、このくらいイチジクの新品種を導入したので、そろそろ充分かなと。
そう思っていたが、先日、ホームセンターの苗木売り場で、小さな実がぎっしり付いたイチジク苗木を見つけた。
イチジク苗木で、こんなにたくさんの果実が付いているのは珍しい。
このような苗木 2012年9月5日撮影
ラベルはホワイトゼノア
ラベルを見ると、ホワイトゼノアとある。
ホワイトゼノアは、こんなに実がなる品種か?。
いや、そんなはずはない。
経験からいって、成木になればけっこう良く成るけど、実が成り出すのは早い方じゃあない。
それに、果実の形が、ホワイトゼノアとは違う!。
ホームセンターで売られていたこの謎のイチジク苗木、たぶん別の品種と間違えて、ラベルを付けられていたのだろう。
何だろう?。
シュガーかな?。
とても気になるし、苗木は800円ほどだったので、この謎の品種を買ってきた!。
自宅に持ち帰って、じーっと観察してみる。
小粒品種だけど実がぎっしり付いてる
果実の柄が長いし、果実とのつなぎ目がくっきりしてる
果実の柄がずいぶん長い。
シュガーにしては、変なようでもある。
以前に買ったホワイトイスキアの苗木と、よく似ているようでもある。
隣に並べて、よくよく見てみると、ますます似ているように思えてきた。
このホワイトゼノアのラベルがついた正体不明の品種は、ホワイトイスキアとよく似ている。
どっちも同じ『ホワイト』だし。
ああっ!。
これは以前に買ったホワイトイスキアだが、一番上の果実は柄が長い
ホームセンターで、ホワイトイスキアにホワイトゼノアのラベルを間違えて付けやがったな…。
急に謎が解けてしまったようだ。
というわけで、この謎の品種は、以前買ったホワイトイスキアのすぐ隣に植えといた。
今後、見比べることができるようにね。
もっとマジメに根拠を述べるなら
こうして、オレの自宅は、急にイチジクの苗木が多数ひしめくことになった。
以前から植えていたイチジク品種は、蓬莱柿の一本だけだったので、急に増加だ。
やや本数が多すぎるので、ここはとりあえずみんな試作して、うまくいった品種を選抜することになるだろう。
本命からいえば、バナーネとホワイトイスキアの2つかな…っと。
実がたくさん成り易い、というのが主な理由だが、もっとマジメに根拠を述べるなら、イロイロ事情がある。
まず第一に、オレんちのあたりは水戸市の北西部になるが、冬に強い寒波がときどき来る事があって、イチジクの苗木が枯れてしまうことがあるからだ。
イチジクで最も代表的で豊産の桝井ドーフィンは、地上部だけ枯れるどころか、寒さで根っこまで枯れるありさま。
せめて根元さえ生き残っていれば、春以降に再生できるんだけどなー。
桝井ドーフィンは、寒さに最も弱い品種なんだそうだ。
オレんち付近の気候では、コンテッシナだけでなくバナーネやホワイトイスキアも、今後も厳寒期に地上部が枯れることが予想される。
そこでだ!。
豊産型の品種なら、春から再生した枝に、当年から実が成るので、カバーできる。
ネット上で見つけた情報を、引用してみよう。
392:花咲か名無しさん:2008/10/03(金) 17:33:56 ID:DxaEs9OK
今年鉢植えしたノルドランド1個を収穫しました。
樹勢は、弱く矮性で横に広がる傾向です。
因みにバナーネの成長 縦2mに対して縦0.5m×横1m位です。
実は7センチ位で緑から白っぽく変わり、あまーい蜜が出てきてめでたく
収穫しました。なお、こちらは、そろそろ冬も近い秋田です。
393:花咲か名無しさん:2008/10/03(金) 17:58:10 ID:Wdpqi6vV
ノルドランドって耐寒性比較的高でしたっけ・・・ ウマーそう
394:花咲か名無しさん:2008/10/03(金) 18:14:26 ID:DxaEs9OK
はい 耐寒性が高いので購入しました。
実は昨年植えたバナーネ、ビオレッタ、ロードスとも冬囲いしていたにも
拘らず寒さのためか樹が全て枯れました。しかし、イチジクは強い!
バナーネは6月頃から根元から芽が出て現在2m位の木が5本で収穫の
真っ最中です。今年はプチプチで包んで完全に冷気を遮断しようと考えている
今日この頃です。因みにビオレッタ、ロードスも同様に復活し約1m位で
実はどちらも4個ついてますが、収穫は難しいと思います。
http://2chnull.info/r/engei/1219507198/392-394
というわけだ。
バナーネ有望そうだな。
それに、ウチはそう広いワケじゃないから、樹を小さく切り詰めてもよく成る品種の方が都合がいい。
蓬莱柿だと、小さく仕立てるのはムリで、広めの場所がいるしな。
あと大事な問題点がひとつ、イチジクはカミキリムシの被害があまりにも凄くてな〜。
木の幹を食べられる被害が甚大。
しかし、根元から伸びる枝で毎年更新していけば、カミキリムシの被害が少なくなるかも…。
太い幹は被害が大きいが、細い枝はそれほどでもないらしい。
根元から急に伸びる枝に果実が付くかどうかは、品種によって大差があり、そのためにも『実がよく成る品種』を、オレは欲しいというわけさ。
すぐ成るなら、木を小さく切り詰められようが、寒さで枝先が枯れようが、カミキリ虫で幹が食われようが、枝が伸びさえすれば、当年からすぐ収穫できるだろう、たぶん。
それにはバナーネとホワイトイスキアの2つが有望だと予測しているが、ノルドランドは次点ぐらいかなと…。
今年の夏はあまりにも暑かったうえに雨無しの日々が続いたので、ノルドランド苗は生育不調に陥ってしまった。
他の品種は場所の制約もあるから、バナーネの接ぎ木の台木にしてしまおうかと、台木でも根元から新芽は出るので、必要があれば元の品種に戻すことはできる。
購入した苗木たちの本格的な成長は、来年のことになるだろうなー。
あー、早く、実が成らないかなあ。
それまでは、また辛抱だ。
2012.9.17 記
作者を誉めるメールを送ってくれえ〜!
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