園芸カタログ眺めて、イチジクの新品種を購入
 改良園から苗木を買ったら、その後、園芸カタログが自宅に届くようになった。
この園芸カタログが楽しい!。
新品種などの興味深い苗木が、たくさんある。
欲しい、買ってみたいや!。

 とりあえずチェックを入れながら読んでたら、イチジクで聞いたこともない新品種がたくさん出てる。
ほう〜ほうほうほう。
イチジクといえば、オレが住む北関東では、最も一般的な桝井ドーフィンが栽培できなくてなあ。
イチジクの木は寒さに弱いものが多いからな。
困ってる。

写真
成ってた頃のドーフィンの果実 1998年9月23日撮影
この木は、のちに寒さで枯れてしまった

 桝井ドーフィンの枝先が寒さで枯れても、根元や地中の根っこは生きているだろう、と思っていたんだ。
それで再生できるだろう、と思っていたが、それすらも枯れてしまった。
桝井ドーフィンがうちでは全滅。
困った。

 だから、蓬莱柿(ほうらいし)という日本イチジクをもっぱら栽培してる。
これの耐寒性は強いものの、晩秋にならないと熟さなくてなあ。
あと少しの11月後半になれば、霜が降りるので、未熟な果実を残したまま落葉してしまう。
収穫時期が遅いぞ。
9月は一般的にはイチジクの成る季節でもあるのに、オレの地方の庭では熟さないわけよ。

写真
熟した日本イチジク 2007年11月6日撮影

 一応ほかにも、ホワイトゼノアなども栽培はできるが、これは品質がイマイチでなあ〜。
なんだかうまく完熟できないみたいだ。
現に、近所にある道の駅でも、地元産のイチジクはほとんど売られていない。

 というわけで、オレの地域でのイチジク栽培は、潜在的に問題を抱えていたわけ。
枯れ易いし、熟すにしても時期が遅すぎる。
もっと良い方法はないか?って、俺は悩んでた。
それが!、園芸カタログのイチジク新品種を見たら、熟期9月からで耐寒性があるとか書かれているんだから、これじゃあ、興味がわくのも仕方ないだろっ!。

あれもこれも欲しい〜! カタログをウラ読み
 というわけで、改良園から届いた園芸カタログを眺めていたら、イチジクの新品種で気を引くことが書いてあるわけよ。
「スイスで作られた最も耐寒性の強いイチジク」
という説明文がついてた。
最も耐寒性の強いイチジクか、いいねえ!。

 他の品種もよく読んでみる。
イチジク「ヨルダン」
イスラエルで経済栽培に使われている豊産性品種。植え付けられた翌年から実が着きはじめます。イギリスでも栽培できる耐寒性品種。

 とある。
これもええなあ。
ここで吟味(ぎんみ)してみよう。
ま、一種のウラ読みだな。

 イスラエルで経済栽培に使われている豊産性品種、という文言は、イスラエルだのヨルダンという国の情勢が気になるが、それはともあれ、経済栽培に使われているということは、実が成り易い、よく成る、ということを示している。
日本の桝井ドーフィンのようにね。

 「植え付けられた翌年から実が着きはじめます。」ということから、容易に結実するのは本当なのだろう。
よく成る品種は、若木のうちからよく成るものだ。
オレの栽培で失敗したセレストやブラウンターキーを思い出す。
思うように果実が成らなかったな。

 「イギリスでも栽培できる耐寒性品種」という説明文もある。
これは気温が低めの国でも栽培できることを意味しているが、ただ、注意点はある。
イギリスは夏が肌寒くても、海流の影響のおかげで、冬は厳しい寒さにはならないそうだ。
だからイギリスでイチジクの木が冬越しできるのは十分ありえる。
イギリスの最低気温

 フム。
ここで、さっきの「スイスで作られた最も耐寒性の強いイチジク」を見てみる。
この品種名は「コンテッシナ」。
解説文は「極甘で非常に豊産性があります。スイスで作られた最も耐寒性の強いイチジク」とある。

 極甘か。
さっきの「ヨルダン」には、そのような説明文は無かった。
つまり「ヨルダン」はよく成って、収穫量は多いが、味はソコソコに良いのだろう。
桝井ドーフィンみたいだな。
ソコソコでもいいけど。

 別の品種に、ノルドランドというのもあった。
説明文はこうだ。
ノルドランドはスイスで改良された耐寒性のある品種で、マイナス15℃までの耐寒性があります。また、実付きがよく、幼木のうちから多く結実し矮性なので、家庭園芸におすすめの品種です。

 これもスイスか。
スイスって、イチジクに力を入れ始めたのかなあ?。
ハイジがいたアルプスの山小屋あたりの気候でも大丈夫なのか?。
スイスの最低気温
データを見ると、最低気温はイギリスよりは低い所が多い。

 他のイチジク品種として、極大果のバナーネとかもあるが、それらには耐寒性のことは記載が無かった。
記載が無かった、ということは、寒さに弱いのだろう。
オレの地域では、耐寒性が無いのは、無理だ。
バナーネとかに興味はあるけどね。

 さて、園芸カタログの苗木代が、これが1本3000円前後もして、べらぼーに高価。
たっけーな!。
これじゃ、まとめて買い込むわけにいかねえや。

 とりあえず、オレの場合は、ヨルダンとコンテッシナとノルドランドの3つから絞り込むことにした。
イギリスとスイスでの耐寒性からいえば、スイスの方が寒いみたいなので、品種「ヨルダン」よりも、スイス生まれのコンテッシナとノルドランドの方が、オレの地域向きだろう。

 コンテッシナとノルドランドのどちらかを選ぶとなると、「ノルドランド 矮性なので、家庭園芸におすすめ」というのが、悪い意味でひっかかる。
矮性といえば、なかなか木が伸びない、という悪い点がある。

 庭が小さいとか、木の高さを低く抑えたい、という意味からいえば、矮性は利点であるけれど、成長がのろいというのは、オレみたいな粗放栽培には無理があるわけよ。
ブラウンターキーも成長が遅かったな。

 ブラウンターキーも「矮性」で家庭園芸向きの品種なので、という、失敗の経験がオレにはあった。
だから、警戒するわけよ。
なかなか伸びなくて、実が成らなくてさ。
果樹の新品種は、ただでさえ、実際に栽培すると問題があったりして、言われていたほどには良くないという、カタログ倒れが超・定番なのだから!。

 コンテッシナの売り文句は「スイスで作られた最も耐寒性の強いイチジク」か。
最も耐寒性が強い、というのが、オレとしては最も興味深い。
そうだな、これだな。
これにしよう!

苗木がまさかの寒波被害
 ということで、注文をかけて、届いたぜ、コンテッシナの苗木が。
コンテッシナ、って、ついつい、コンテナ、って連想してしまう。
コンテナの品、ってね。
コンテッシナだ。

 庭に植えておいた。
いざ、2012年の1月、2月ごろは平年よりも強い寒さだった。
だけど、平気平気とばかりにオレは安心していたのさ。

 春、まさかの発芽せず、幹が変色して枯れ込んでいることが判明!。
苗木の皮を少しツメでほじっても、皮の下は、緑色が出ずに、茶色になってる。
あっれえ〜、寒さで枯れてしまったじゃん!。
まさかの事態にボーゼン。

写真
幹が枯れたが、根元から再生中のコンテッシナ 2012年6月15日撮影

 放置していたら、6月初めに、雑草を取り除いたとき、根元からイチジクの新芽が出てきたのを発見!。
セーフ!、セーフセーフセーフ!。
なんとか生き残った。

 その後は、雑草はキレイに取り除いておいた。
イチジクの新芽がよく伸びるように。
これを育てて、2〜3年後からは9月ごろからイチジクが収穫できるようにしたいぞ。
2012年6月25日 記
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